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東大生が驚いた「読みやすいのに『資本主義の本質』が理解できる本」ベスト3

○『お金のむこうに人がいる』

田内学 著(ダイヤモンド社)
『お金のむこうに人がいる』

『お金のむこうに人がいる』

 先ほど紹介した『おカネの教室』が「おカネ」にフォーカスした作品なら、『お金のむこうに人がいる』は「人」にフォーカスした書籍です。 「え? 経済やお金の問題を話しているのに、人の話をするの?」と思われたかもしれません。ですが、経済やお金の話をするのであれば、なおさら「人の話」が欠かせなくなっているのです。  その秘密は、僕らがお金を払う理由に潜んでいます。そもそも、どうして僕らはお金を払うのでしょうか? 例えば、自動販売機で一本120円で売られているコーラと、レストランで一杯300円で売られているコーラには、いったい何の違いがあるのでしょうか?  この世には「モノは同じはずなのに、値段が違う」という矛盾があふれています。「モノ」や「カネ」にのみ注目していると、おかしいことに見えるかもしれません。

最もわかりやすい「経済の入門書」

 しかし、ここに「(自分の代わりに働いてくれる)人」という要素を追加すると、一気に謎がほぐれてきます。  この本は、おそらく僕が知っている中で一番わかりやすい「経済の入門書」です。  この世の中の仕組みや、お金の持つ役割というと壮大すぎるテーマに聞こえるかもしれませんが、「僕らがお金を使うとき、その向こうにはいったいどんな人がいるのか?」を考えることは、お金の教育上、非常にいい効果をもたらすします。  難解な経済用語や数式がまったく使われていませんから、それこそ中高生でも読めるでしょう。社会に出る前に、一度は読んでおくべき名著です。
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「当たり前のこと」を改めて学ぶ意義
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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