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旧規則機撤去が引き起こしたパチンコ業界冬の時代。2022年はパチンコ店だけでなく、メーカーの倒産もありうるか

ホールだけでなくメーカーも……

 それだけではなく大手ホール法人でさえパチスロ専門店を近隣系列店舗への統合という言葉を使った閉店に追い込まれたり、ファンにとってはランドマーク的存在であった巨大ターミナル駅前の老舗専門店の休業と、パチスロは本当に追い込まれています。  ホールだけではなくメーカーも新台が売れない状況が続き、昨年の1月、また今年の1月と、大手が希望退職者を募集するほど。この2社は上場企業のためにリストラを行うことをリリースで発表していますが、そうではないメーカーも人員を削減したり営業所を統廃合したりしています。  2015年にはパチンコメーカーが続けて倒産するということもありましたが、どうやら近い将来にはパチスロメーカーでそういう話も出るのでは……とも業界関係者の間で囁かれています。また開発などを外注している会社は既に何社か倒産していますし、ホールもメーカーも、また関連する企業など、2022年はパチスロ関連を中心にバタバタといきそうな予感がすると思っているのは筆者だけではないでしょう。  パチンコが良ければパチスロが悪くなり、逆にパチスロが良くなるとパチンコがイマイチという振り子のようなバランスで、時には大きく落ち込みつつもそれでも徐々に発展を続けてきたのがこの業界です。ちょうど今はパチンコが良くてパチスロが悪い時期なのかもしれません。

パチンコファン人口の減少と未来

 ただ絶対的なファン人口が減り続けている以上、いくらパチンコが頑張ったとしても、再び浮上することがあるのかどうか。新規則完全移行のタイミングで淘汰されるべきところは淘汰されたという人もいますが、このまま上昇しなければ継続をあきらめるであろう予備軍は少なくないはず。  20年位前に比べて半減したホール軒数は、年内に1/3にまでなるのではという業界関係者もいます。ファン歴40年になろうかという筆者としては、このままパチンコ・パチスロの灯が消えないことを願いたいものですが、さてどうなるのでしょうか? 文/キム・ラモーン
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
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