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旧規則機撤去が引き起こしたパチンコ業界冬の時代。2022年はパチンコ店だけでなく、メーカーの倒産もありうるか

パチンコ「P」とスロット「6号機」への移行

ベニヤ

新台を購入する資金難などでホールが苦肉の策で施したのが、本来なら台を入れるところをベニヤ板で塞いでしまう「ベニヤ入替」。ベニヤだと見映えが悪くなるため、デザインの施されたポップなベニヤを入替するホールもある

 業界にとって大きな曲がり角になりそうな、1月31日がやってきました。その翌日から店内で営業に供されるされる遊技機は、2018年2月に施行された新たな規則による遊技機(新規則機→パチンコはP機、パチスロは6号機と呼称)だけになります。  厳密に解釈するなら規則が改正されると、それ以前の遊技機(旧規則機→パチンコはCR機、パチスロは5号機)は規則に適合していないということになり、本来なら営業に供することはできません。ただ行政もそこまで鬼ではありませんし、仮にある日を境に多くの遊技機が使えなくなるとしたら大混乱になるのは必至。  そこで経過措置として、この間に旧規則機を新規則機に入れ替えなさいという3年の猶予期間が設けられました。さらにコロナ禍によって部材調達の混乱や入替作業に伴う人との接触機会を減らすため1年延長され、都合4年間の経過期間が終わるのが新規則が施行された4年後、この2022年1月31日になったわけです。

2月1日から旧規則機の営業は違法

 そして2月1日からは旧規則機による営業は違法となってしまい、ホールとしての事業を続けるなら新規則機へと入れ替えなければなりません。なお一部地域、具体的には大阪では検定期間の取り扱いに他の地域との差があるために数ヶ月間は旧規則機が使えたりしますが、こういった地域による差があるのはかねてから業界内でも不公平だとして問題になっていたりもします。  根幹となる規則や法律は同じなのに、すぐ近くにあるホール同士でも県境を挟むと機種や営業時間、さらには交換率に差があるのって考えてみればおかしな話ですが、許可を与える行政は都道府県単位なために地域性とか過去の経緯とかなかなかに根深いものがあって、一朝一夕で解消できるものではないのでしょう。
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旧規則機撤去に向けた取り組みはされたが…
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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