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ティッシュにお米も…全品半額「関西発のアウトレットスーパー」創業者に安さのカラクリを聞く

ネットから電気ない実店舗のオープンへ

カットリベロ

荒木伸也氏

 検品もしていなかったため、ダメになっているものがどれぐらいあるかもわからない商品を買い取ったというのだから勝負師だ。この買取が縁となり、別企業を紹介してもらったほか、箱潰れや返品などの事情で世に出ない商品があることを知って買取をはじめた。  在庫過剰や閉店するため商品処分したいと希望する企業や店舗から買取をすることになった荒木氏は、行き場のない商品を、インターネットを通じて、「欲しい」と思う人の元に届けようと考えた。 「パッケージに傷のある商品やネットで返品された商品、賞味期限が近い商品など幅広く買い取って、インターネットで『訳ありアウトレット商品』として販売を開始しました。パッケージが傷ついてもすぐに捨てるというのは、日本ぐらいです。賞味期限が過ぎてもいないのに捨てられることもあります。  裏を返せば、日本製がしっかりしているということだったのかもしれませんが、廃棄にもお金がかかりますし、もったいない」

222の1号店を栗東市にオープン

カットリベロ

破れてしまったパッケージ

 そんな思いでネット販売のみを続けていた荒木氏だが、2018年7月に初の実店舗となる「222」の1号店を滋賀県栗東市に、同年9月には2号店を大津市にオープンさせている。 「最初は、お店を出すという気持ちはありませんでした。ただ、楽天やヤフー、Amazonなどのネットで訳ありアウトレットを販売していたときに、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどはかさばって送料も高くなるし、賞味期限が近いものはすぐに食べてほしいということで、試験的に222の1号店を栗東市にオープンさせました」  ただ、このオープンした1号店、商品を保管しておく倉庫として使っていた建物で、電気が通っていなかったというから驚く。ただ、試験的なオープンと考えていた荒木氏は、この建物の中にダンボールを置き、その上に商品を並べた。
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「安いのありますよ」怪しい呼び込みの日々
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