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東大生が感動した「楽しみながら、教養が身につく傑作マンガ」ベスト3

○『ギャラリーフェイク』

細野不二彦 著(小学館)
『ギャラリーフェイク』

『ギャラリーフェイク』

 美術というと、ついついお高くとまったお上品なイメージを抱いてしまうのは、僕だけでしょうか? 少なくとも美術館に行くともなれば、ジャケットの一枚でも羽織っていこうという気になります。  だからこそ、ちょっと気を張っていかなくてはいけない場所なのだという印象が強いのです。でも、そこまでして気合を入れていってみると、待っているのは不勉強な僕には何が何だかわからない作品ばかり。 「うわ~、上手だな~」という感想こそ出ても、目が肥えておらず、知識のない僕からはそれ以上の感想はなかなか出てきません。  要するに、知らないものなんて見にいくモチベーションが出ないのに、それなりに気を遣わないといけない場所へ、わざわざ行こうとは思えなかったのです。

知らなかった芸術作品を知るきっかけに

ギャラリーフェイク』は、表向きは贋作(ニセモノ)専門の画廊を経営しながら、裏の世界ではさまざまなホンモノの美術品を取り扱う闇の美術品ブローカー・フジタを主人公とした作品。  作中には多彩な美術作品が登場しますが、どれもこれも実際に実在する作品ばかり。このマンガの素晴らしいところは、「知らない作品を知ることができる」という一点に尽きます。 「こんな絵があったんだ!」「この彫刻って、そんなエピソードがあったのか」などなど、「美術品に興味があるけど、何から調べればいいのかわからない」くらいのレベルにいた僕には、非常にタメになる作品でした。  一度連載が終了しながらも、根強い人気に支えられ続けて、連載再開を果たした本作。ぜひ一度手に取ってみてください。
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知識や教養がなければ、本当の価値もわからない
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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