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「子供がおもちゃを買えない」転売ヤーが壊した需給バランス。ガンダム、ボトルマンetc.

理想の嫁プラが次の標的に

「30 MINUTES SISTERS」はバンダイが手掛けるオリジナルガールズプラモデルブランドで、基本となるベースキャラクターにオプションパーツを使うことで自分好みのキャラクターを作ることが可能となっている。まさに自分だけの理想の嫁プラを組み立てることが可能といっても過言ではない。

BANDAI SPIRITS 初のオリジナルガールズプラモデルブランド「30MS」

 2021年8月に発売が開始されたこのシリーズは、22年4月時点では素体となるベースが3種しか出ていないものの、オプションパーツは表情やヘアスタイル、ボディパーツなどがラインアップされているので、ベースキャラクターの少なさを補うことが可能だ。

発売日より買い集めている筆者知人いわく「究極の嫁が作れるぜ!サイコー!」とのこと

 バンダイ製品の転売はガンプラが脱転売に成功しそうな時期だが、タカラトミー製品はなかなか脱転売が難しいようで、「ベイブレード」や「ボトルマン」シリーズはターゲット層の子供が購入できないといった状態に陥っているようだ。

ターゲット層に商品が届かない

 4月1日に情報解禁された、スーパービーダマンシリーズで最も人気だった主人公の機体「ファイティングフェニクス」の25周年記念モデル「ボトルフェニクスDX」は、名だたるネットショップで予約開始と同時に即完売。  ニュースサイトなどで同商品の情報が解禁された頃には、すでに時遅しといった状態にもなっていた。

大手通販サイトでは発売と同時に完売し定価以上で取引されている

「ボトルマン」は2020年10月に発売が開始したシリーズだが、DXになる前の旧機体でも発売当時や限定セットが出た時にも転売ヤーが暗躍し、ターゲット層に届かないといったこともあった。今回DXシリーズへとパワーアップしたが、既に初期3体やエントリーセットは定価の数倍で取引されている。    メーカーも増産体制は整えているものの、増産し過ぎは不良在庫となりメーカー自体が傾きかけない。需要と供給のバランスの見極めは難しいが、メーカーには転売ヤーに負けず頑張って欲しいところだ。<文/板倉正道>
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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