更新日:2024年04月25日 18:27
カーライフ

なぜ、サンデードライバーはGWの大渋滞を引き起こすのか。運転メカニズムを考察

キープレフトができない

渋滞

写真はイメージです

 片側2車線の場合、左側が「走行車線」、右側が「追い越し車線」であるわけですが、すでに追いつかれているにもかかわらず、永遠に左側に戻らず、チンタラと右側を走り続けるクルマがいます。  そういったクルマのドライバーは、どういった思考をしているのか気になるところでありますが、私の友人が、ずっと右を走っていた時、「なんで左に戻らないの?」と質問したら、「前がいるじゃん」と返答されました。  その際、たしかに前にクルマがいたのですが、ずいぶん遠くの位置。ざっと1km程度は離れていたのです。  本来、追い越し終わったら、速やかに左に戻らなければならないわけですが、彼は1km以上先のクルマを「前がいる」といい、後ろに追いつかれた状態になっていました。そうであるにもかかわらず、ずっと右車線を走り続けていたのです。  後ろを走っていたクルマは、きちんと左側車線に戻っていました。ただ、友人が運転するクルマよりも速い速度で走行していたため、結果的に、左側から追い抜いていってしまいました。  どのような速度で巡航しようが、走行車線を走るのが基本です。追越車線は、追い越すときに使う車線であります。

公道はスピードを競う場ではない

 また、追いつかれたら譲るというのも基本です。自分がどんなに速く走っているつもりでも、追いつかれたら道を譲る必要がありますが、日本では、張り合うクルマが一定数います。  ネットを見ていると、プロの自動車ライターでも、「後ろから速いクルマが来たから、アクセルを踏んで引き離した」などという文章を見ることがありますが、迷惑行為なのでやめましょう。そういうクルマは、本来“速く走りたい”わけではないため、一時的に速度を上げたとしても、すぐに遅くなります。結局は、また追いついてしまい、抜きたくても抜かせてもらえないというストレスになるわけです。  一定の巡航速度で走っているクルマに追いつかれたからといって、自分がさらに速い速度で走る必要はありません。道を譲ればいいのです。  日本のクルマ好きの一部は、公道を勝負の舞台だと勘違いしていますが、公道で勝負なんてもってほのか。危険極まりないのでそういった思想は捨ててください。 『自分が速く走行したいなら、一定速度で速く走る。もっと速いクルマがきたら道を譲る。』これが基本です。
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一定速度で走らないクルマ
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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