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“FIRE達成”する人たちの共通点。年収500万円以下の会社員は意外と多い

起業して成功するのは難しいが…

起業 これらの基本情報を踏まえた上で、私が今までに見てきたFIRE達成者の共通点をご紹介致します。1つ目の事業で成功したタイプの方々は、起業して上場したり、事業売却をして莫大な現金を一気に手に入れ、そこから投資を学んで実践。アッサリとリタイアしてしまいました。この手のタイプは経済的自由を達成してから、旅行などをして数年休んでも、また起業する人が多いです。  世界トップの富豪として知られるイーロン・マスクもPayPal(ペイパル)を売却してTESLA(テスラ)を起業したように、ビジネスで成功するのがある種の快感なのかも知れません。とにかく仕事が大好きな方が多いので、そもそも“リタイアしたい!”という願望が少ないと思われます。    起業して成功するのは難易度が高く、再現性が低いということで、今回は2つ目の蓄財優等生タイプについて詳しく見ていきます。

目指すべきは再現性の高い「蓄財優等生」タイプ!

 2つ目の蓄財優等生タイプは再現性が高く、私の経営するFFCでFIREする方も実は会社員が多いです。そして、この手のタイプに共通していることは「固定費が低い」という点。  FIRE達成者というと何億円も何十億円も株式を持っているイメージがあるかも知れませんが、私の知っているFIRE達成者は数千万円でリタイアしている方が結構いらっしゃいます。  例えば、金融資産8000万円で株式5000万円、現金3000万円のポートフォリオで株式を年利4%で運用している場合、受け取る配当金もしくは売却益は年200万円、税金を考慮すると手取りは160万円程度と試算できます。  え? 年収160万円でFIREできるの? と目を疑いますよね。  しかし、年間支出が200万円くらいの方は少なくないんです。資産収入以外の残りの40万円はブログなどで収入が入る方や印税が入る方、家賃収入がある方など様々ですが、蓄財優等生タイプの方は、とにかく驚くほど固定費が低い。  逆に言うと固定費が低ければ、少ない資産でもFIREが達成できるということです。
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固定費が低くてもケチケチしているわけではない
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金融・起業のマネースクール『Financial Free College』代表。SNSでは「ライオン兄さん」名義で活動。ネット関連会社などにて、8年間のサラリーマン勤務をするが独立。金融・起業の書籍をむさぼり読みつつ、サービス業関連会社を興し、2018年に売却、その売却益を米国株を中心に運用し、経済的自由を獲得した。同スクールは、「投資家が推奨するお金のスクール」、「未経験から学べるお金のスクール」、「結果が見込めるお金のスクール」の3冠を取得(日本マーケティングリサーチ機構調べ)。2021年10月4日(証券投資の日)に「資産運用をしよう」という言葉をTik Tokで世界一広めてギネス認定される。YouTubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」を運営。著書に『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)がある。

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