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老後資金は「2000万円」では全然足りない。公的年金に頼らず生きるには?

人生100年時代、約4000万円が老後に不足する

   足りない分を預貯金や株式などの資産から取り崩してまかなうことになるのですが、実際に不足する金額を算出していきます。  現在65歳で100歳まで生きると仮定した場合、35年分の年金不足額を準備する必要があります。つまり月額10万円×12ヶ月×35年=4200万円。人生100年時代では約4000万円が老後に不足するのです。  ゆとりある生活をする場合、月額36万円が必要ですので、年金15万9000円を引くと月に約20万円が不足します。合計、約8000万円が足りなくなる計算になります。  2019年に老後2000万円問題が話題となりましたが、「2000万円」という金額は意外とライトに伝えてくれていることがわかりますね。実際は、その倍の4000万円が不足するとシミュレーションできます。もちろん、老後の生活費はもっと少なくても構わないという方や年金が多い方もいらっしゃるので、一概に4000万円とは言い切れません。  ただ、逆に言えば、4000万円ほど金融資産があれば、安心でゆとりある老後が過ごせると考えられます。

投資期間は20年以上がオススメ

投資期間

15年以上の投資期間ならば、元本割れしていない(1950年〜2017年)

 前置きが長くなりましたが、老後の4000万円の不足額を解消するためのオススメの資産運用プランをご紹介いたします。私の経営するFFCというマネースクールに入会される生徒は40代〜50代の方が多いのですが、投資期間は20年以上を推奨しています。  理由は、投資の世界でインデックス投資は再現性がある(誰でもほぼ同じ成果が得られる)と言われていますが、15年以上の投資期間ならば元本割れリスクが圧倒的に軽減されるからです。  1950年〜2017年のS&P500のリターンは、15年以上の投資期間ならばマイナスにはなりませんでした。よって、最低でも投資期間は15年以上に設定すること。  それでも20年の投資期間を推奨する理由は「つみたてNISA」の非課税枠が20年間あるからです。20年間で資産5000万円を築くには、つみたてNISA枠で月額3万円、米国ETFに月額10万円の投資を推奨しています。  月額10万円はハードルが高いと思いますので、まずは非課税枠のつみたてNISAからスタートします。次にインターネットビジネスなどで副業をして、その利益を米国ETFに回します。米国ETFをオススメする理由は、ドルから金融資産を見ることにより金融リテラシーが向上するからです。  またインデックスファンドでは分配金は自動再投資されますが、ETFでは分配金がもらえるというメリットもあります。分配金の有り難さは、リタイア後にジワジワと効いてきます。  つみたてNISA枠で月額3万円、米国ETFに月額10万円の投資を20年間継続し、年利5%で運用できた場合、約5000万円の資産形成ができます。  45歳の方が65歳の定年までこのパターンで投資して定年を迎えた場合、今度は5000万円の資産の取り崩しが始まります。100歳までの35年間でシミュレーションすると、月額約27万円が取り崩しできます。  年金以外に約27万円の余裕があれば、よほど贅沢をしない限り、じゅうぶんに豊かな生活が送れるのではないでしょうか。
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国に頼らない「セルフ年金」の構築が必要
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