恋愛・結婚

結婚式で最悪なダメ出しのオンパレード。「ブライダル関連の仕事をしている」親戚の正体は…

新婦に対するセクハラ発言に我慢の限界

スピーチ とはいえ、長井さんはグッとこらえてその場を笑って流した。その後、新婦が1人で挨拶に回ったときには、従兄弟にジロジロと見られて「可愛いしスタイルもいいね~」とセクハラまがいのことを言われたそうだ……。  これにはさすがに我慢の限界が来た。式から数日後、従兄弟の実家に電話して謝罪してもらおうとした。 「電話に出たのは従兄弟ではなく叔父さんでした。どうやら従兄弟は仕事に行っていたようです。僕が一連の流れを話すと、叔父さんは『本当に申し訳ない……』と謝られました。叔父さんは何も悪くないので僕も申し訳なくて『従兄弟さんはブライダル関連の仕事をしているそうなので披露宴に色々言いたくなりたくなるのはわかりますが……』とフォローすると、叔父さんはキョトンとしたように『あいつ、ブライダル関連といってもアルバイトだぞ』と言ってきたんです」

“ブライダル関連”の正体は…

 長井さんが驚いて話を聞くと、従兄弟の仕事は“ブライダル関連”と言ってもウエディングプランナーではなく、式場や宴会の配膳をする派遣アルバイトだったというのだ。  32歳で定職にも就かず実家暮らし。叔父も頭を抱えていた。 「さらに彼女もいないそうです。叔父さんには『おそらく、いい会社に入って若くして美人な彼女と立派な式をあげた浩介が羨ましかったんだろう……許してくれ』と言われました。それで唯一、マウントを取れる披露宴であんな態度をとったのかと思うと、なんとも言えない気持ちになっちゃいましたね。従兄弟本人には伝えなくていいけれど、もし今後、親族の集まりがあって従兄弟が来るというのなら、僕と妻は行きません、それだけ伝えて電話を切りました」  後日、長井さんの元に叔父から謝罪の手紙とともに菓子折りが送られてきたという。しかし、従兄弟からは何の連絡もなかった。「なんであんなにちゃんとした叔父さんからあんな息子が?」と長井さんは首をかしげる。あれから5年。嫌な思い出は今も消えていない。そして従兄弟とはあれ以来、連絡はとっていない。 <取材・文/結城>
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