幼なじみの女友達が「手作りウエディング」で復讐。一生の思い出にキズがついた罠
結婚式は当事者にとって、とても喜ばしく華やかな記念すべき日。けれど、同じ温度で祝ってくれる出席者は少ないかもしれない。「招待する人はもちろん、スピーチなど結婚式に関わってもらう人は、慎重に厳選してほしい」と話すのは、一森沙那さん(仮名・当時29歳)。
「H香は自分のことのように喜んでくれ、私も嬉しかったです。いちばんに報告してよかったな、と思いました。さらに、『沙那とFの幸せ、私も全力でお祝いしたい!』と手作りウエディングを提案。会場の飾りつけや進行、演出などをすると申し出てくれたのです」
なんでも、「ちょうど前職を退社し、仕事を探している最中で時間が有り余っている」と、断る隙も与えないぐらい積極的にグイグイ。最初は、そんな大変なことをお願いしてもいいのか、結婚式のプランニング経験がないH香に任せて大丈夫なのかと戸惑った沙那さん。
「でもH香は『最近、手作りウエディングをする人も増えている』『式場と相談しながら進めるから安心して』と熱心に説得してくれたのです。Fに相談すると『式場に任せるよりもハンドメイド感が出るし、価格も安くなってありがたい』と大賛成してくれました」
そのため、ウエディング対応のホテル会場は沙那さんのほうで手配し、会場の飾りつけや演出などはすべてH香さんにお任せすることに。さらにはデザインを学んでいた経験も活かし、結婚式の招待状まで手作りすると申し出てくれたのだ。
「招待する人も親きょうだいと近しい友人だけと決めていたこともあり、招待状のデザインもお願いすることにしました。そして、ワクワクしながら結婚式の招待状のデザイン案が仕上がるのを待っていたのですが、H香からは一向に連絡がありません」
沙那さんから連絡してみても、留守番電話になってつながらない。そんなとき結婚式の会場となっているホテルから、連絡が入る。それは、「結婚式のプランについて決めないといけない時期なのに、連絡がない」という内容だった。
沙那さんは、高校生の頃から付き合っているFさん(当時・29歳)と、30歳という節目に結婚しようと話し合っていた。2人は、高校のときの同級生。そのため、まずは高校の頃から親友で、卒業後もつかず離れず仲良くしてきたH香さんに事前報告をしようと考えた。
手作りウエディングを提案してきた友人
いつまでたってもデザインが来ない
1
2
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ