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「車は人を裏切らない」野村周平が伝えたいクルマへの愛情

車は自分を裏切らない

――「若者の車離れ」という言葉もあるように、野村さんの年齢で、車やバイクが好きな人はそれほど多くない印象があります。好きになったきっかけはあるのでしょうか? 野村:もともとは趣味のスケボーやBMX、スノボーをしにいくための足として車が必要だったんです。周りにアメ車に乗っている人が多かったから、僕もずっとアメ車に乗ってきましたね。 ――どんなところに魅力を感じていますか? 野村:一番は「すべてが自分の行動による」ということです。壊れたとしても、自分がちゃんと整備しておかなかったからだし、事故も自分の責任じゃないですか。車の側から裏切るってことがないんですよ。人間は裏切るかもしれないけど、車もバイクもスケボーも自分次第。そこに惹かれているんだと思います。 ――最近、新たな趣味として釣りを始められたと聞きました。それも同じような理由ですか? 野村:はい、魚も裏切らないですから(笑)。 基本、機械か山か海か。そいつらは絶対に裏切らないんですよね。

実際にハンドルを握って運転するシーンも

――実際に野村さんがハンドルを握って運転するシーンも多かったそうですね。 野村:レーサー(車)は精密機器なので、さすがに壊したくないから乗らなかったけど、ドリフト練習の走行シーンなどは、できる限り自分でやらせてもらいました。 確かに、俺がやらなくてもいいんだろうけど、あれだけ「車が好き」と言っておいて、一度も運転してなかったら映画も信用されないと思うんです。それは嫌だから、自分がやれることに関しては、実際にやらせていただきました。 ――撮影日誌によると、割とすぐにドリフトが出来たみたいですね。 野村:それは、車好きですから(笑)。青柳(翔)さんもバイクが好きだから、なんとなく感覚が掴めてたような気がします。 ――今回の映画は、ドリキン(ドリフトキング)こと土屋圭市さんが監修に入られてますが、土屋さんのドリフトも実際に体験したのでしょうか。 野村:しました! 本当にすごくてさすがレジェンドだと感じました。現役バリバリのレーサーさんが運転するカリッカリの千馬力くらいある車にも乗せていただいたんですが、そのとんがった走りも刺激的で楽しかったです。
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