エンタメ

「車は人を裏切らない」野村周平が伝えたいクルマへの愛情

ニューヨーク留学で感じた「日本との違い」

――モータースポーツはチームプレイでもありますが、役者業に通じる部分はありましたか? 野村:今回の撮影は、プロのレースチームの方々にも協力していただいたんですが、それぞれの色があるのは同じだなと思いました。映画でも〇〇組とかで違ってくるので、そこが面白かったですね。まあ、映画やレースチームだけじゃなく、野球でもバスケでもどこも一緒だと思いますけど。 ――野村さんは’19年5月から’20年4月までNY留学をしていました。ドリフトカルチャーは海外でも認知されていますが、身近に感じたことはありましたか? 野村:ドリフトではないけど、ニューヨークって意外と変な車が走ってないんですよ。アメリカの方が厳しい規制なのか、プリウスをよく見ましたね。日本が素晴らしいのは、東京にいるとランボルギーニ何台見るの? ポルシェ何台見るの? フェラーリ何台見るの? なんならドリ(フト)車も走ってるし、爆音で走ってる車もいるし、自由なんです。

文字になることの難しさ

――ちなみに若い世代は車だけでなく、雑誌からも離れていると言われています。参考までに、野村さんが雑誌に求めることがあれば教えていただけませんか? 野村:うーん、なんでしょうね。でも、今こうやって楽しくお話しているじゃないですか。それを「面白い」と思っていただけているのであれば、それをちゃんと「面白く」書いてほしいと思うところはありますね。こういう会話って文字にすると難しいじゃないですか。冗談で言っているのに「(笑)」では収まりきらないというか。現場ではすごく面白かったものが、文字になると「なんだこいつ」って見えてしまったりするんですよ。面白く書くことは相当難しいんだろうなと思うんですが、それが字面だけでしっかり伝わるようになると、めっちゃ面白いのになと思いますね。 ――耳が痛いです(笑)それは我々にとっても大きな課題ですね。 野村:野村周平は実はいい子だってことをお伝えください(笑)。 取材・文/森野広明 撮影/鈴木大喜
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ