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「車は人を裏切らない」野村周平が伝えたいクルマへの愛情

二つ返事でオファーを快諾

野村周平 6月10日より公開されている映画『ALIVEHOON アライブフーン』で主演を務めた野村周平。これまでも数多く作品でその存在感を示してきた彼にとって、本作はふたつ返事でオファーをOKしたほど待望の作品だったという。 ――主演映画『ALIVEHOON アライブフーン』はドリフトレースの世界を描いた作品です。出演オファーをもらったときの感想を聞かせてください。 野村周平(以下、野村):やっと来たな、と思いましたね(笑)。車やバイク、スケボーやBMXなどの趣味について、これまでいろんな場所で「好きだ」と話していたのでとてもうれしかったです。今回は二つ返事で受けさせていただきました。 ――まさに念願の作品だったんですね。 野村:はい。ただ、フタを開けてみると僕の車好きは知らずにたまたまオファーをしたみたいです(笑)。 ――Instagramを見ていると相当な多趣味ぶりが伝わってきますが、ご自身のそういった一面はあまり浸透してないと感じますか? 野村:そうですね。テレビでも言ってるんですけど「クルマ遍歴」を語るみたいな番組には出ていないから、あまり知られてないのかなとか思いつつ。なかなか難しいところですね。 ――野村さんにとって趣味と仕事は別物ですか? それとも延長線上にあったりするのでしょうか? 野村:別物ですね。だから、今回みたいに一緒になるとかえってキツかったりするときもあります。知っているだけに「もうちょっとこうしたほうがいいんじゃない?」とか「もうちょっと攻められるっしょ」みたいなテンションになっちゃって、グチャっとしてしまうというか。でも、普段は絶対に分けてますね。仕事も趣味も全力です(笑)。

実はレースゲームは苦手

――今回、野村さんが演じた大羽紘一は、レースゲームのeスポーツ日本チャンピオンという役柄でもあります。ゲームに関してはいかがですか? 野村:実はレースゲームは苦手なんです。ただ、プロレーサーがオフの期間に走れるのはゲームシミュレーターしかないので、その点では本当に素晴らしいものだと思います。ショックの加減やタイヤのコンパウンド(ゴムの性質)などの設定も自分でやるから知識が付きますし、鈴鹿や富士といった実際のコースを走ることができる。実際に、それを突き詰めて、本当にプロレーサーになった人もいますからね。 ――ゲームシミュレーターも今回初めて体験したのでしょうか? 野村:そうですね。首都高を走る設定でやってみたんですが「お〜、ここ箱崎か〜」って楽しく練習しているうちに、実車でも走りたくなってしまい、そのまま外へドライブに出かけちゃいました(笑) ――やはりゲームよりも、実車派ですね。 野村:もちろん、ゲームにはゲームのよさがあるのですが、やっぱりストリートでしか体験できない部分もあるんですよ。もちろん、ミッドナイト(漫画『湾岸MIDNIGHT』)みたいに走りはしないけど、曲がるときのG(重力加速度)や、ブレーキタイミング、スピード感みたいなリアルな部分までは体験できないじゃないですか。それを味わうために車に乗っているようなところもあるので。
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