恋愛・結婚

歌舞伎町現役キャバ嬢が「復縁屋」に潜入。契約金230万円の仕事の成否は?

 多くの人間が別れた恋人とヨリを戻したいと一度は思うものだ。そんな復縁を強く願う人を対象とした「復縁屋」という業者が存在する。過去に復縁屋で復縁工作の仕事をした事がある現役キャバ嬢の桜アスナが、衝撃の実体験を明かす。

復縁屋とは何か

桜アスナ

実際に復縁工作員として働いていた桜アスナ

 復縁屋とは、文字通り別れてしまった元恋人と復縁するために、第三者である工作員が様々な手法で元恋人に近づき、相手の心を取り戻すために働きかける業者だ。復縁相手の状況を知るために張り込みなどをするため、探偵が行っている。  私は歌舞伎町のキャバクラで働いている時に復縁屋の社長と知り合ったのがきっかけで、復縁工作の工作員をすることになった。  復縁屋はまず電話で初回無料で相談を聞き、契約の見込みがありそうなら面談でさらに話を聞き出す。そして契約後は工作員を派遣して偶然を装って復縁相手に近づき、復縁するように誘導をする。電話をかけてくる依頼者は、意外にも公務員や医師、堅い企業の会社員が多く、付き合って1〜2か月など短期間で破局した人がほとんどだった。  業者にもよるが、どこの業者でも費用は高額で、私が働いた復縁屋では金額は最低でも70万円から。大抵100万円を超え、数百万円になる事も多い。復縁工作に失敗して復縁できなくても返金は一切ない。  これを聞くと、かなりうさん臭い業者なのでは……という印象を受ける人が多いだろう。  実際、かなりうさん臭かった。ホームページに社長の写真が出ていたが、全くの別人の写真が載せられていたのだから、もはや「うさん臭い」どころではなかった気もする。

復縁屋の社長と復縁工作をするまで

 復縁屋の社長は当時33歳で、復縁屋や探偵業の他に芸能プロダクションのコンサルタントや法律事務所の経営などもしていた。心理学にも精通し、電話をしただけで相手の性格はもちろん、美人かそうでないかなどの容姿などもだいたい分かるとのこと。  社長も初回の相談の電話を取るのだが、明らかにカネを持ってなさそうな若者相手には「あー、はいはい。それはうちでは無理ですね。では」と言ってかなり雑に電話を切る。  支払い能力がありそうな人には丁寧に相談に乗るが、「だいたい70万円ほどになると思います。復縁の可能性は十分にありますので、詳しい見積もりなど含めて面談しましょう」と言い、その後私に「電話では70万といったけれども、相談者の声色とか反応から140万円で契約が取れると思う」などと言っていた。  私は社長のこういった相談電話を隣でよく聞いていたからわかるが、社長はとにかく初対面でセンシティブな話を引き出す能力に長けている。
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復縁工作の給料は
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元レースクイーン。ライター兼漫画家として執筆活動の他に現役でキャバ嬢として働いており、全国屈指の有名キャバクラ「ジェントルマンズクラブ」に在籍しながらナイトワークの紹介会社の経営もしている。FRIDAYデジタルにて歌舞伎町の人々を描いた漫画「歌舞伎町やばい人図鑑」連載中。Twitter:@sakuraasuna01

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