更新日:2022年08月24日 17:42
お金

海外旅行に行きにくいのに「高級カードを持つ意味」は? 変化する上級会員の欲求

自分の成長につながるステータスカードを選ぶと良い

高級カード

写真上左から「Gold Card(年会費 220,000円)」、日本限定色の「Rose Gold(年会費 220,000円)」。写真下左から「Black Card(年会費 110,000円)」、「Titanium Card(年会費 55,000円)※全て税込み」

 ラグジュアリーカード含め、世の中にはさまざまな種類があるクレジットカード。見栄を張って、ステータスカードを持つ時代ではないと言われているが、自分に合った理想の1枚を見つけるにはどのような基準を持って選べばいいのか。  菊地さんは「所得や個々のライフスタイルにもよるが、カードを持つことで『自分の成長につながるか』という基準を持つと良い」と意見を述べる。 「『高い年会費を払っているからステータス性がある』という時代ではなく、カードを持つことで自分がどう成長できるかという考えをベースに、選ぶのがいいのではないでしょうか。通常カード自体は決済手段のひとつに過ぎませんが、高額年会費を払うことで、そのカードが単なる決済手段以上に、如何に自分ライフスタイルを豊かにして入れるか、自分を成長に導いてくれるか、という自己投資の目線でカードを選んでほしいと思います」  ラグジュアリーカードの場合、「人生を最大限に充実させたい」という想いをもとに、エクスクルーシブなサービスや体験を毎月提供しており、その想いに共感したカードホルダーが多く集まっているという。  そのため、他のカード会員と比べてロイヤリティが高く、定期的に配信するメールマガジンの開封率は6割を超え、さらには上位カードへの切り替えに関する案内も3割以上が申し込むという結果を生んでいるのだ。  業界水準を超える成果を出せているのは、「熱量が高いカードホルダーが集まっていて、かつ飽きさせない工夫をしている」と菊地さんは語る。 「通年優待のほか、シーズナル優待のコンテンツを毎月5〜6本開発し、カードホルダーのみなさまへご案内しています。優待商品を決める際は『他ではやっていない。カード会社らしくないものを選ぶ』というのもポイントの一つです。日本未入荷や希少価値の高い商品などを選定することはもちろんですが、通常金融業界ではNGが出そうな商品でも『お客様に喜んでいただけそうなものは積極的に取り入れる』という精神から採用するなど、ユニーク性を重視しながらコンテンツを考えています」

国の打ち出す方針が追い風に。ビジネスシーンでのさらなる拡張を狙う

カード 最後に菊地さんへ今後の展望を伺うと「これまで以上にビジネスシーンへ力を入れていきたい」と抱負を語る。  というのも、国が2022年を「スタートアップ創出元年」と位置づけ、起業家やグローバル人材の育成に力を当てると発表したことで、「非常に追い風となると予想している」からだ。 「ラグジュアリーカードの創業者や日本法人の社長は、欧米の価値観を持っていて、グローバルエリートとして、ビジネスを展開するノウハウを持っている。それゆえ、ラグジュアリーカードを持つフリーランスやスタートアップ事業者の方に、さらにプラスになるような付帯サービスを提供していこうと考えています。  例えば、日本人が苦手な社交の場で立ち振る舞いの実践の場として利用できる「ネットワーキング特化型ソーシャルアワー」の開催頻度、開催場所を増やしたり、会員様ネットワーク強化としてゴルフコンペの開催など、ビジネスでも語れるコンテンツを充実させたり、リベラルアーツの一環としてカード会員限定で夜の美術館を貸し切る『ナイトミュージアム』を開催したり(実際には11月に開催予定)と、ビジネスシーンに活かせるようなラグジュアリーカードならでの体験を作っていきたい」 <取材・文/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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