お金

偏差値30台大学卒の46歳男性、臨時収入2億円でFIREを決意するまで

 株式会社バイアンドホールド 代表取締役社長の山口貴大と申します。YouTubeやSNSでは「ライオン兄さん」名義でお金にまつわる情報を発信しておりますので、すでに私のことをご存知の方は、そちらのほうが馴染みがあるかもしれません。
山口貴大

株式会社バイアンドホールド代表取締役の“ライオン兄さん”こと山口貴大氏

 私は現在、「Financial Free College」(FFC)という金融と起業の総合マネースクールを経営しております。受講生の中で製造業経営者だった46歳のCさん(男性)が、FFC入会から4ヶ月でFIREを達成しました。  Cさんは高校、大学ともに偏差値30台のお世辞にも名誉とは言えない学歴ですが、46歳の時に2億円を手に入れ、その原資を米国株で運用しました。今回は、そんなCさんの例を紹介します。

継いだ会社は借金まみれ。人生で初めての「お金の勉強」

会計

※写真はイメージです。以下同(Photo by Adobe Stock)

 突然、2億円が出てきたので“何があったの?”と思われたでしょう。順に説明していきます。  Cさんは大学卒業後、家業である製造業の会社に入社しました。その後、会社を継ぐことになったのですが、会社には多額の借金があったそうです。これはマズイということで、30代で会計学の勉強を始めました。 「これが人生で初めての『お金の勉強』です。学生の頃、勉強は苦手だったのですが、家業のためとなると真剣さが増し、その甲斐もあって40歳で税理士の資格を取得しました」(Cさん、以下同)  その頃には会社の借金も返済できており、万事が上手くいっていると喜んでいたのも束の間、Cさんにさらなる試練が訪れます。

台風の影響で工場や事務所が全壊

 税理士の資格を取った2年後、台風の影響で工場や事務所が跡形もなく全壊してしまいました。その影響で半年間、仕事ができなくなってしまいました。幸い保険金が下りたこともあり、半年かけて工場や事務所を立て直したそうです。しかし……。 「つまり半年間は、営業停止。ようやく職場を元通りに復帰できた時に、“もしも次に台風が来て全壊したら、もう立て直す気力は無い”と感じてしまったのです。そして、思い切って事業売却という選択をしました」  そうやって得た2億円だったそうです。
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「稼ぐ」という言葉に対する意識が変化
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金融・起業のマネースクール『Financial Free College』代表。SNSでは「ライオン兄さん」名義で活動。ネット関連会社などにて、8年間のサラリーマン勤務をするが独立。金融・起業の書籍をむさぼり読みつつ、サービス業関連会社を興し、2018年に売却、その売却益を米国株を中心に運用し、経済的自由を獲得した。同スクールは、「投資家が推奨するお金のスクール」、「未経験から学べるお金のスクール」、「結果が見込めるお金のスクール」の3冠を取得(日本マーケティングリサーチ機構調べ)。2021年10月4日(証券投資の日)に「資産運用をしよう」という言葉をTik Tokで世界一広めてギネス認定される。YouTubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」を運営。著書に『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)がある。

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