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ガールズ選手の救護はセクハラにならないように…。競輪場のバンク内にいる審判補助員の仕事

普段は何をしている人たちなのか

 遠藤さんが補助員を始めたのは元選手仲間からの紹介がきっかけ。立川で仕事をもらうようになり、現在は立川・京王閣をメインに補助員として活躍するようになったとのこと。やはり、このような仕事は元選手や競輪関係者がほとんどなのかと思いきや……。 ――遠藤さんは元競輪選手ですが他の補助員も元選手の方が多いんですか? 遠藤:いや、いまの職場で元選手だったの僕だけですね。補助員は審判員と違ってアルバイトだからいろんな人がいるんだけど、大学生の自転車部が多いかな。自転車繋がりで声をかけて集めてるみたいです。あと、競輪や自転車競技とは全く関係ない人もいるんですが、大抵は何かしらで競輪と繋がっていますね。先日、一緒に働いていたのは、もともと選手を目指していた焼き鳥屋さんに、選手に知り合いがいた釣り雑誌のライターとミュージシャン2人。 ――いろんな目標を持っている人が一時的な仕事としてやっているんですね。 遠藤:競輪関係者以外だと、他にボクサーなんかもいましたけど、まだそれだけで食えない人たちが掛け持ちでやっている。そういうスタイルの人が多いですね。

気になるお給料や待遇面は? デイ開催以外は特別手当もあり!!

 審判員や打鐘員(ジャンを鳴らす)、周回員(周回版を表示)などルールに関わる仕事は社員が行っているのだが、補助員はルールや違反などに関してはノータッチ。あくまで、安全にレースを進行させるのが最大の役割。それゆえ、特にルールを覚える必要もないので採用試験や難しい研修などはなく、競輪関係者との繋がりがあれば意外と簡単になれるそうだ。そう言われると気になるのが給料や待遇面ではないだろうか。 ――アルバイトということですが給料や待遇面はどんな感じですか? 遠藤:僕の場合、メインが立川と京王閣でたまに西武園に呼ばれる感じなんですが、東京は日当9000円、埼玉は東京より少し安かったと思います。デイ開催以外のモーニングとかナイター、ミッドナイトの場合、それに手当てが上乗せされて1万円前後になりますね。  デイ開催の立川の場合、10時くらいに集合して、なにもトラブルがなければ17時くらいに解散。なにかトラブルがあると30分くらい押しますね。 ――お昼休憩やお弁当の支給などはあるんですか? 遠藤:僕も最初は弁当くらい出るのかなと思ってたけど出ないですね。あっ、でも暑い日は水が支給されます(笑)。まあ、仕方がないですよ、大した仕事してるわけじゃないから。休憩時間も特に決まっていなくて、みんなレースの合間の10分、15分くらいで自分で用意した弁当を食べています。
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元競輪選手が「バンクの内側から見て思うこと」
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