テレビシリーズでは初となる女性主人公が新たなガンダムを駆る
新しいガンダムストーリーが“駆動”する。‘22年10月2日から放送中の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、テレビシリーズでは初めて女性が主人公を務める。物語はモビルスーツ(MS)産業最大手「ベネリットグループ」が運営するアスティカシア高等専門学園に、辺境の地・水星から主人公のスレッタ・マーキュリーが編入してくるところから動き出す。
スレッタを演じる市ノ瀬加那は「家でセリフを何度も練習し、自分なりにスレッタのイメージを固めてオーディションに望みました。たくさんの方が受けていたので、選ばれたときは夢を見ているようでした」と謙遜しながらも、役に対する自信をのぞかせた。
「スレッタを演じるのは、私が数年前でも数年後でもまた少しお芝居のニュアンスが変わってくるとおもうので、今だから等身大のスレッタを演じることができているのかなと思いました。それに私も不器用なところがあって、そういうところがスレッタらしい部分を少しでも出せてたらいいなと思います。」
学園が舞台の本作は、登場人物たちが若々しくて個性豊か。
「とくに印象に残っているのはスレッタと同じパイロット科の3年生、グエルのやり取り。グエルは、エースパイロットとして自分の腕に絶対の自信を持っている、いわゆるオラオラ系なんです。そんな彼にスレッタは最初、怯えてしまうんですが、エアリアルの操縦に関しては彼女も自信があって譲りません。ふたりのやり取りはコミカルなシーンも多くて楽しく演じています」
生徒同士が賭けたいものを賭ける決闘にMSが用いられるのも、本作の学園ならではの設定だ。
「これまでの『ガンダム』作品では、MSの戦い=命を懸けた戦争という、緊張感のあるシーンが描かれてきました。でもスレッタが編入した学園では、MSは決闘や授業で使われています。決闘は賭けるものによって緊張感は変わってきますが、戦争ほどは重くありません。まだ、本編は序盤で、この先の展開はわからないですが、現時点では命の奪い合いの緊張感がないからこそ、スレッタたちは等身大の学園生活が送れていると思います」
「選ばれたときは夢を見ているようでした」
賑やかな学園生活の中で描かれるシリアスな展開
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