カーライフ

信頼・品質文句なし。デザインでも世界一攻めるトヨタ最後の課題

極限のパッケージングを実現

オートクラブ

顔は犬っぽくてとってもカワイイ。思わず抱きつきたくなる。色もナチュラルなアース系が揃っていてオシャレ。試乗したのはアーバンカーキ。価格は195万~305万円。ちなみに2列シートのハイブリッドG(5人乗り/FF)は265万円です

 かつてトヨタのファミリーカーといえば、毒にも薬にもならない万人受けのデザインが定番だったが、この新型シエンタは、フィアットとルノーとシトロエンを足して3で割ったようなオシャレさんなデザイン&インテリアで、極限のパッケージング(居住性)を実現している。  このサイズに3列シートを押し込んで、これだけ広々してるんだからスゲエ! 見た目はイタフラ車っぽくても、作りはトヨタそのもの。スキはない! オートクラブ

災害時には避難所代わりに

 エンジンは1.5リッターのガソリンと1.5リッターのハイブリッド。ハイブリッドは、ヤリスと同じ3気筒の新型になり、ヘタすりゃリッター30㎞近く走りつつ、日常走行には十分以上な加速力も持っている。  しかも、トヨタのハイブリッド車の定番で、1500Wまでの100V電源付き。地震などの災害時にクルマを避難所代わりに使えて安心だ。シエンタの場合、全長が短いぶん、3列シート仕様だと車中泊はキビシイが、2列シート仕様なら、2人が並んで寝られる(身長2mまで可)。
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大きな弱点が…
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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