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世界一のバーレスクダンサー・経営者が目指す「歌舞伎町の人間交差点」

Twitterに心血を注いだことで新規のファンが増えていった

RITA GOLDIE また、リタさんはこの頃からTwitterにも力を入れるようになる。  Twitterで拡散されやすいバーレスクのネタを研究し、一般の人が興味を抱いてくれそうな内容を考えたり、時事的なニュースや話題にバーレスクを絡めたメッセージを発信するなど、SNSのフォロワーを増やすために工夫を凝らしてきたという。 「ネタのためにいろんな場所にわざわざ出かけたりと、結構本気でTwitterに取り組んでいました。最初はフォロワーが2000人と、リアルで会ったお客様中心のアカウントでしたが、発信を続けていくうちに4000人くらいになり、その辺りから毎回1組は『Twitter見てショーを観に来ました』と言っていただけるお客様が増えましたね」

バーレスクダンスは趣味ではなく“家族を養う手段”そのもの

RITA GOLDIE 2017年には店舗を歌舞伎町に移し、店名も「AFTER PARTY TOKYO」と改め、毎日バーレスクショーを行うショーラウンジとして再出発を図る。  いっとき、出産のために現場を離れていた時期もあったそうだが、それ以外はバーレスクダンサーとして活動を継続。  2020年、2021年にはバーレスクの世界大会で優勝に輝くなど、今もなお一線で活躍し続けている。 「バーレスクダンスは趣味ではなく、自分のライフスタイルの一部であり、職業になっている」  そう語るリタさんは、バーレスクダンサーたる所以についてこのように話す。 「会社に勤めているサラリーマンや他のフリーランスで仕事をしている人と同じように、家族と自分を養っていくための手段としてバーレスクダンスの仕事を捉えており、私にとっては社会と関わりを持つ手段なんです。派手な衣装やセクシーな踊りをするのが特殊なだけで、それ以外は普通の仕事と変わらないと思っていますね。だからこそ真っ当にやっていくべきだし、誇りを持ってバーレスクダンスに取り組めている自分がいるんだと思います」
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歌舞伎町の「人間交差点」となるバーを目指す
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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