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地方銀行を50歳で退社、勤続16年で退職金の額は…「飛び出して正解」と語るワケ

長年、勤めた会社からもらえる退職金は、企業によってまちまち。悠々自適な老後を過ごせるのか、はたまた雀の涙ほどか? 終身雇用が崩れるなか、リアルな退職金の相場に迫る! 今回は50代で退職を決断した銀行員を取材、勤続16年での退職金はいくらもらえたのか?

合併で退職を決意。人手不足を実感し、新しいキャリアへ

[有名企業の退職金]一斉捜査

青森銀行とみちのく銀行の合併は、菅政権時代に施行された独占禁止法特例法の適用事例第1号。全国で再編は進む(※写真はイメージ。本文と直接関係はありません)

 統廃合の進む地方銀行。鈴木嘉寛さん(仮名・50代)は合併を機に、青森を拠点に展開する「みちのく銀行」を退職した。 「’20年に青森銀行との合併が決まりました。表向きは対等な合併ですが、新名称が『青森みちのく銀行』になることからもわかるように、主導権は青森銀行が持つでしょう。合併が本格化すればリストラが進む可能性がある」

定年まで勤めれば退職金1000万円…

 勤続16年で退職金は300万円。高給取りのイメージが強い銀行員ならもっともらっても良さそうだが、鈴木さんは「妥当」と話す。 「仕事柄いろいろな企業の退職金事情は知っていますので、こんなものかなと。定年まで勤めれば1000万円は超えたでしょうが、55歳で役職定年になると給料はがくんと減ってしまう。  同じ仕事をしているのに給料が下がるなら、新しいことをしたくなった」
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50歳からの転職活動の結果は…
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