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「確定申告しない」ギャラ飲み女子が戦々恐々。税理士への相談件数は「去年の10倍に」

「ヤバいかもしれない」「捕まらないといいね」

女性の後ろ姿 そんな彼氏も今回のニュースを見て「お前大丈夫だよね?」と青ざめていたという。 「法律とか税金とかまったく詳しくないのでわからないのですが、なんにせよ、他人に嘘をついて長期にわたりお金を振り込ませているって、決して良いことではない……というか、犯罪ですよね? 年間110万円(贈与の非課税枠)も余裕でこえている。どういうルートで税務署にバレるのかわからないけど、振り込みにしたのでヤバいかもしれない……」  友人数名からは「捕まらないといいね」などという皮肉めいたLINEが届いた。 「私はこんなに良くしてくれるおじいちゃんを捕まえたのが嬉しくて、けっこう自慢してたんですよね。カラダを使わなくてもお金くれるよって。それを『いいなぁ』なんて言っていた友人から、心配したフリをして明らかに面白がった連絡がきています」  今後、結衣さんは老人との関係を清算し、派遣の仕事を増やしていきたいと考えているようだが、それもなかなか難しい。 「彼からすれば、私は彼女的な存在らしくて『別れたくない! 別れるならお金を返して!』と言ってくる。振り込むときは“くれた”のに、いざとなると“返して”に変わるんです。最悪ですよ。彼に訴えられたり、友人に通報されたりしないかずっと怯えています」  弁護士や税理士の無料相談に行くことも検討したが「やっぱり怖くてムリ」と苦笑い。  振り込まれたお金は「結婚資金」として手をつけずにいたが「どうしても返さなければいけなくなった場合は仕方ないですね」と肩を落とした。

今年はギャラ飲み女子たちからの相談件数が10倍に!

 今回はギャラ飲みやパパ活で得たお金の税務上の見解について、税理士法人Bridgeの黒田悠介氏に話を聞いた(以降は、取材・文/藤井厚年)。 ​​ 実際にギャラ飲みやパパ活女子と呼ばれるような人たちからの相談はあるのだろうか。 「去年は年に数件程度でしたが、今年にギャラ飲みの税務調査が大きく報道されてからは10倍程度増えている印象です。  弊社はいわゆる“マッチング”を生業としている法人顧客がいますが、そこに登録をして稼いでいる女性たちには、『確定申告が必要だよ!』と注意喚起をするように当該法人にもお願いしています」(黒田氏、以下同)
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所得なのか、贈与なのか…
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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