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地下アイドルから“手に職”求めてエンジニアに転身。夢を諦めずに二刀流の決意

「表舞台に立って輝く」という思いから地下アイドルの世界へ

朝日奈青

地下アイドル時代の朝日奈さん

 こうして芸能事務所にはおよそ6年間所属していたそうだが、仕事があまりもらえなかったことに加え、家庭の事情で一度は芸能から離れる決意をする。  しかし、「いつかは表舞台に立って活躍したい」という思いは強く、コロナ禍の2020年に地下アイドルのオーディションへ挑戦し、晴れてアイドルデビューを果たす。 「歌うことや踊ることが好きだったこともあり、アイドル活動を始めてファンが増えたら、お芝居の舞台をする際に集客のプラスになると思っていたんです。『THE THIRD PARTY』(現在は解散)というグループ名で活動し、多い時で週に2〜3回くらい渋谷や恵比寿、池袋、秋葉原などでライブを行っていました」

「こんな私でも推してくれる人がいる」

 役者ではなく、アイドルとしての雰囲気づくりや魅せ方に苦労したと話す朝日奈さん。さらに始めたばかりの頃は、ダンスの振り付けを覚えるのも精一杯だったそうだ。  それでも、やっていくうちにアイドルの振る舞いを掴めるようになり、“推し”として応援してくれるファンも付くようになった。 「私自身は自己肯定感が低いのですが、一緒にチェキを撮ってくれたり、毎回ライブに足を運んでくれたりと、熱心に応援してくださるファンに非常に勇気付けられました。こんな私でも、アイドルとして推してくれる人がいるんだなと。そう感じながらアイドル活動していたんです」
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ライブの延期や中止が相次ぐ
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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