エンタメ

地下アイドルから“手に職”求めてエンジニアに転身。夢を諦めずに二刀流の決意

心理学の知識や芝居の演技力が今の仕事に活きている

エンジニア 現在は会社員として、システム開発会社のエーエスエルで働く毎日を過ごしている。役者やアイドルをやってきて、仕事に活かせているのはどのようなことなのか。  朝日奈さんは「大学で学んだ『心理学の知識』や『役者として演じる』ことが役立っている」と語る。 「エンジニアって、1人で黙々と手を動かしているイメージを抱く方もいると思いますが、実はチームで動くことが多いんですよ。円滑な対話ができるように、ミーティングやテキストチャットでの言葉の選び方や仕事相手の人となりを見て、自分がどう振る舞えばいいかを常に頭に入れながら行動しています。  そういう意味では、人によって明るい感じを出したり、下手に出たりするのは役者で覚えたスキルかもしれません。また、心理学の側面からも『この人はこういう感じ』となんとなく対人関係で抑える勘所がわかるので、今のところ社内コミュニケーションで悩んだことはあまりないですね」

アイドルとエンジニアの二刀流に挑戦。夢を追い続ける

 他方、芸能活動に対する未練の感情はもう抱いていないのだろうか。システムエンジニアの仕事が板に付いた頃合いを見て再開するなど、どのように将来を考えているのか。  その真意を伺うと「新しくアイドルグループのオーディションに受かって、この12月から芸能活動を再開する」と朝日奈さんは打ち明ける。 「友達に誘われたのがきっかけで、『Zero Project』というアイドルプロジェクトのオーディションに参加し、12月28日にデビューすることが決まりました。100人以上の大所帯のアイドルグループで、完全実力主義のリーグ制を導入しているユニークな仕組みなんですけど、役者やお芝居の活動の延長線上で、今後もアイドル活動は続けていきたいなと考えています」  また、システムエンジニアとしても「最終的にはPM(プロジェクトマネージャー)を目指したい」と抱負を話す。 「今はJavaをメインに触っていて、仕様書を読んでコードに起こすことを行っています。まだまだ技術が足りないので、自己研鑽に励みながら、いずれは自分がPMとして開発案件を主導できるようになりたい」 <取材・文・撮影/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
1
2
3
4
おすすめ記事