更新日:2022年12月19日 21:01
エンタメ

ウエストランド「悲願のM-1グランプリ制覇」の裏にあった“大博打”の勝算

早々に訪れた敗者復活組の出番

ミキ

ミキ ©M-1グランプリ事務局

からし蓮根

からし蓮根 ©M-1グランプリ事務局

 3番手に早くも敗者復活組の登場となった。  敗者復活戦の会場は毎年恒例の屋外ステージ「六本木ヒルズアリーナ」。今年は極端に寒くもなく、会場のコンディションはここ数年で一番の状況。体調不良で「コウテイ」が出場延期となったものの、ほかの17組は最高のパフォーマンスを披露した。
かもめんたる

かもめんたる ©M-1グランプリ事務局

ケビンズ

ケビンズ ©M-1グランプリ事務局

ヤーレンズ

ヤーレンズ ©M-1グランプリ事務局

 決勝経験組の「ミキ」「からし蓮根」が奮闘したものの3位と4位で敗退。M-1ラストイヤーとなるキングオブコント王者「かもめんたる」も独特な漫才を披露するも13位となりM-1卒業となった。初めて準決勝進出を果たした「ケビンス」「ヤーレンズ」が後半に最高の漫才を披露したが届かない。

▼オズワルド

オズワルド

オズワルド ©M-1グランプリ事務局

 そんな中、5番手出番の昨年準優勝コンビ「オズワルド」と6番手出場の若手実力派「令和ロマン」の連番での一騎打ちに。「オズワルド」は今までより若干テンポが早く感じたが、ボケ数は多く、最後も強い笑いで締める。  その後に登場した「令和ロマン」は1ボケをうまくツッコミで引き伸ばし笑いを大きくする。勢いもあり、屋外のお客さんをうまく巻き込んだ。結果、「オズワルド」が「令和ロマン」をはねのけ、敗者復活を勝ち上がり4年連続4回目の決勝を決めた。  ネタは「就寝中、夢を見ている時に『これが夢だ』とわかった時にどうするか?」というところから始まり、ボケ担当畠中悠君が「今これが俺の夢の中だ」というトリッキーな設定。  松本さんから「後半取り返した」という評価をいただくもほかの審査員から前半に不安要素があったという指摘もあり、得点は639点。  この時点で1位「真空ジェシカ」2位「オズワルド」3位「カベポスター」。ここからM-1が一気に動き出す。
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「さや香」が栄光に近づいた瞬間
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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