更新日:2022年12月19日 21:01
エンタメ

ウエストランド「悲願のM-1グランプリ制覇」の裏にあった“大博打”の勝算

三者三様のネタが披露されたファイナルラウンド

ウエストランド

©M-1グランプリ事務局

 最終決戦1番手に登場した「ウエストランド」が大博打を打ってきた。連続でネタ披露となった彼らはファーストラウンドと同じ「オリジナルあるなしクイズ」という設定で勝負。  内容も「アイドル」から「コント師」「R-1」のみならず「大阪芸人」や「M-1」に対しても悪口を放った。会場大爆笑。審査員も顔を伏せながらも大爆笑。  2番手は「ロングコートダディ」。ネタは兎君が時代劇にハマっているのでタイムマシンに乗って江戸時代に行くと宣言。ならばと堂前君がタイムマシンになって練習しようという内容。  タイムマシンの名前や音楽で笑いを重ね、その後江戸時代だと思い突入してみるが、そこは鳥貴族だったり、ワクチン会場だったりと大爆笑でネタ終了。  3番手は「さや香」。ネタは男女の友情は成立するという石井君だが一度、大人の関係になったことがあると告げる。  そこからはファーストラウンド同様、揉め始める2人。石井君から内容を聞きながら勝手な計算式や例えを持ち出す新山君に大爆笑。そこからは新山君の倫理観が崩壊しまた大爆笑でネタ終了。

7表中6票を集めて、第18代M-1グランプリ王者に輝く

ウエストランド

©M-1グランプリ事務局

 全組大爆笑だった。ただ「ロングコートダディ」はやはり1本目のインパクトのほうが強く感じた。 「さや香」はそこまで劣らない内容だったが、1本目の審査時に富澤君が「前半は2人とも言っいることが合っているが、後半は2人とも言っていることが間違っている」というコメントを残し、それがピッタリと当てはまる内容になってしまったことが気になった。「ウエストランド」はかなり内輪な内容の悪口。  結果、「さや香」1票「ウエストランド」6票ということで「ウエストランド」が第18代M-1グランプリ王者に輝いた。
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お笑いは今まで何もいいことがなかった奴の復讐劇
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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