更新日:2022年12月19日 21:01
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ウエストランド「悲願のM-1グランプリ制覇」の裏にあった“大博打”の勝算

▼ヨネダ2000

ヨネダ2000

ヨネダ2000 ©M-1グランプリ事務局

 8番手に登場は、12月10日に開催された「女芸人No.1決定戦TheW」で準優勝した初出場の「ヨネダ2000」。  ネタは「イギリスで餅を突こうぜ」から始まる。円陣や掛け声などのボケで笑いをとり、そこからツッコミ担当愛さんがつき手として「ぺったんこ」と言い続け、ボケ担当誠さんは最初「ハイ」と言い、返し手に。そこでできた一定のリズムを使い、イギリス人に扮したりドラマーになったり、最後は2人でDA PUMPにもなる。  読んでいる方も想像ができないような奇想天外なネタをブチかました。点数に悩む審査員の得点は647点。  山田邦子さんは「期待通りで面白い」と称え、志らく師匠は「女版ランジャタイを見ているよう」と昨年自身が最高得点をつけたランジャタイになぞらえて評価したが、ここで敗退となり「さや香」の最終決戦進出が決定した。  残すは2組。ここでまさかのタイタン所属の漫才師が2組残ることになる。

▼キュウ

キュウ

キュウ ©M-1グランプリ事務局

 最初に登場したのが初出場の「キュウ」。ネタはボケ担当ぴろ君が「世の中全然違うものってたくさんあるよね」という一言から始まる。「りんごとスボン」や「東京とマグロ」など全然違うものを上げていくが、時折ちょっと一緒なものも上げていく。  その部分やあげていく物の偏りなど細かい部分をツッコミ担当清水誠君が「〇〇でしょう!」というフレーズとともに指摘して笑いを作っていった。  得点は620点で敗退。多くの審査員から「順番に恵まれなかった」という意見が出たように今回は個性派揃いで埋もれてしまったという印象。  志らく師匠は「もっと面白いネタがあった」と言及したように今回の決勝メンバーで唯一準決勝のネタを披露せず、別のネタで勝負した「キュウ」。  俺は準決勝のネタを見終わった段階で「決勝に行った」と思ったぐらい、ものすごいインパクトのあるネタだっただけに悔やまれる結果となった。  そして、「ロングコートダディ」の最終決戦進出が決定した。
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10番手にウエストランドが登場
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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