更新日:2023年03月17日 18:12
お金

相次ぐパチンコ店休廃業&メーカー倒産。ようやく見えたパチンコ業界一筋の光

2015年とは比較できない程の衝撃

高尾

2022年5月、中堅メーカーであった高尾が民事再生法を利用し、業界に激震が走った

 2015年にも2つの中堅メーカーが相次いで倒産するということがありましたが、その時にはこれといったヒット機種もなかったメーカーだけに仕方ないという感じもありましたが、昨今はパチンコが上向きになりつつある状況であっただけに個人的には驚きです。  余談ではありますが2015年に倒産したメーカーのうち1社は現在もメーカーとして頑張っていますが、もう1社はその時点で廃業を選択。かつての儲けで銀座のランドマーク的なビルも所有していたことでも有名でしたが、今年に入ってそのビルも売却したようです。

ファン人口は微増したが…

 ホールの休廃業の直接の引き金になっているのは旧規則機の撤去と思われますが、ここまでペースが加速しているのは2020年からのコロナ禍も無縁ではありません。ただでさえファン人口が減り続けているなかでのコロナ禍は、業界にとっての大事な顧客である常連高齢者の外出機会を減らし、またリモートワークの普及で「会社帰りにひと勝負」という客層も大きく失いました。  レジャー白書によると2021年ファン人口は720万人とコロナ禍が始まった2020年の710万人から微増していますが、コロナ前の2019年の890万人に比べたらまったく回復していません。ただでさえファン人口を減らし続けている業界にとって、コロナ禍は間違いなく追い打ちになっています。
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スマスロ登場で業界はどうなる?
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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