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競馬の達人が2023年「注目すべき3人のジョッキー」を徹底解説

飛躍に期待できる関東若手の成長株

競馬

2022年は6番人気以下の穴馬で重賞を3勝。「菅原明良騎手×重賞の人気薄」を見逃すな 
写真/橋本健

 続いて2人目は、関東若手の中でもっとも飛躍に期待できる成長株、菅原明良騎手です。菅原明騎手は現在5年目の21歳。まだG1勝ちこそありませんが、カラテとのコンビで重賞2勝を挙げているほか、昨年はオニャンコポンとのコンビでクラシック戦線を戦い、NHKマイルCでは最低人気のカワキタレブリーを3着に持ってくるなど穴男として存在感を放っています。  菅原明騎手の魅力は、若手らしい追いっぷりの良さ、そして巧みなコース取りなどで見られる戦略性の高さでしょう。前述のカラテは500kgを超える大型馬ですが、活躍の陰には菅原明騎手の腕っぷしの強さがあるように思います。馬場を読む能力にもたけており、内が伸びるケースでは思い切ったイン突きを見せるなど、横山武史騎手にも見られたクレバーさや判断力の高さも見られます。  特注条件はズバリ、重賞レース。昨年の重賞3勝はいずれも6番人気以下の穴馬で挙げており、3着以内まで広げても、9回のうち実に7回までが6番人気以下という穴男ぶりをいかんなく発揮しています。まだまだ知名度は低くビッグレースになると人気薄のケースも多い分、穴で大いに期待できるジョッキーです。

話題のジョッキーたちの陰で力をつける“第4の女性騎手”

 3人目は、今年3年目を迎える永島まなみ騎手です。デビュー年は7勝とやや苦しんだ印象もありましたが、2年目の昨季は21勝と3倍増。トレーニングの成果もあって、追いっぷりにも力強さが増しています。  久々の女性騎手として話題を集めた藤田菜七子騎手や名門・矢作厩舎所属の古川奈穂騎手、昨年ルーキーイヤーに重賞制覇を含む51勝を挙げた今村聖奈騎手と比べると話題になる機会は少なかったですが、3人の陰でメキメキと頭角を現してきました。あの横山典騎手にもアドバイスをもらっているそうで、徐々にその向上心の高さが数字にも反映されてきています。  狙いはダートの差し馬。女性騎手というと斤量の軽さを武器に先行するイメージもありますが、永島騎手は力強い追いっぷりが魅力です。昨年は21勝のうち13勝がダートで、逃げ先行有利なダートにおいて差し追い込み馬をよく持ってきています。最近はローカルでも差しの届きやすいダートが増えているので、永島騎手の活躍の場はさらに広がりそうです。  というわけで、今回は戸崎圭太騎手、菅原明良騎手、永島まなみ騎手の3名を注目ジョッキーとして取り上げてみました。2023年はまだ始まったばかり。是非、上記のジョッキーの特徴を掴んで、馬券に生かしてみてください。 文/TARO
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。
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