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競馬の達人が2023年「注目すべき3人のジョッキー」を徹底解説

短期免許の外国人騎手に注目が集まるが…

競馬

3年連続リーディングという輝かしい実績をもつ戸崎圭太騎手。復活の兆しをみせており、2023年は馬券的にも狙い目になりそう 
写真/橋本健

 今年も東西金杯でスタートした中央競馬。ジョッキーの視点で見ると、近年はコロナ禍で来日できていなかった短期免許の外国人騎手たちが、今年は年明けから参戦しています。正月の開催でも早速イーガン騎手騎乗のプレサージュリフトが京都金杯3着、ムルザバエフ騎手騎乗のペースセッティングがシンザン記念で2着と活躍の兆しを見せていました。  もっとも、外国人騎手に有力馬が集まるからこそ、馬券的に狙いどころとなるのは「人気の盲点になる」日本人騎手。今回は年明けということで、2023年に注目すべきJRAジョッキー3名を、狙いのポイントとともにお伝えしたいと思います。

かつてのリーディングジョッキーが復活気配?

 まず1人目は、関東のベテラン・戸崎圭太騎手を挙げたいと思います。戸崎騎手といえばかつて3年連続リーディングを獲得したトップジョッキーですが、近年はケガの影響もありやや成績は停滞気味でした。  そんな戸崎騎手に復調の兆しが見られたのが2022年。3年ぶりの3ケタ勝利となる136勝を挙げ関東リーディングを獲得すると、年明け早々に中山金杯も制するなど勢いに乗っています。戸崎騎手自身も昨年後半あたりから「ケガの影響がなくなってきた」と語っており、状態面での復調が巻き返しに繋がっている印象です。  戸崎騎手の持ち味はミスの少ない丁寧な騎乗、そして地方ダートで鍛えられた腕っぷしの強さ。特に芝の中長距離では信頼度が高いジョッキーです。先日の中山金杯のほか、昨年はステイヤーズSやアルゼンチン共和国杯などでも好走しており、今後も芝の中距離以上は特注条件です。  昨年は勝利数のわりにビッグレースでの活躍が目立たず、そのためか現状はさほど人気にもならないので馬券的な妙味も十分。今年は期待できるでしょう。
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陰で力をつける“第4の女性騎手”
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