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手取り年収440万円の40代男性、“FIRE達成”しても仕事を辞めない理由

結婚、そして2度目の転機「体調不良で仕事をしばらく休むことに」

ウェディング  話を戻しますが、Hさんが結婚したのは経済的にもメリットが大きかったそうです。 「妻も正社員として勤めており、手取り年収は420万円。私同様に無駄遣いはしないタイプでした。そのおかげで、貯金額は年々増加。結婚してから12年、以前の貯金と合わせると、気がつけば6000万円ぐらい貯金が貯まっていました。運用益を出せばFIRE達成できる金額、少なくともセミリタイアはできるぐらいまで貯金額は増えていたんです」  そんなHさんに2回目の転機が訪れます。2021年5月頃、体調不良で仕事をしばらく休むことになります。 「せっかくの機会なので、YouTubeで資産運用について学ぶようになりました。そのうち、インデックス投資という手法を知り、“これは自分もやった方が良い!”と確信。ただ、過去にはリーマンショックで損失を出した経験もあったので、インデックス投資に関する書籍やブログを読んで勉強しました」

過去の悪夢が脳裏にチラつく…

 最低限の知識を身に付けて、まずは「つみたてNISA」の非課税枠を利用して、インデックス投資をスタートします。しかしセミリタイアするためには、さらなる入金が必要と考えたHさん。特定口座で全世界株式インデックスファンドに約4000万円を投資しました。  それは2021年10月頃の話。当時は、順調に株高になっている相場の後半に差し掛かっていました。 「4000万円を投資した後、冷静になって考えてみました。4000万円のうちの10%でもマイナスになれば、400万円の損失を出すことになります。ここで再び過去のリーマンショックの悪夢が脳裏にチラつくようになりました。  インデックス投資は長期保有すれば報われる可能性が高いとはいえ、自分は大金を投資しているにもかかわらず、知識が足りなかった。チャートの読み方も分からず、ロウソク足や移動平均線が何を意味しているかもチンプンカンプン。  米国の経済指標やFRB(連邦準備制度理事会)の金融政策についても、ニュースで報道されても何を意味しているか、まったく理解できない状況で。YouTubeやブログ、書籍などでコスパ良く投資の勉強をしてきましたが、自己流では限界を感じるようになりました」    そんなとき、私(ライオン兄さん)のYouTubeライブでFFCを知り、マンツーマンのコンサルティングがあることから入会を決意したそうです。 「資産運用の講座(40万円)で金融知識が身に付くのであれば、コスパの良い自己投資かなと。4000万円のうちのたった1%を自己投資に回して、年間4%のリターンをコンスタントに得られたらROI(投資利益率)が高いと判断したんです」  後ほど解説しますが、ROIで判断する考え方こそ、成功者が持っている“金持ちマインド”なのです。
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資産7000万円のポートフォリオ
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金融・起業のマネースクール『Financial Free College』代表。SNSでは「ライオン兄さん」名義で活動。ネット関連会社などにて、8年間のサラリーマン勤務をするが独立。金融・起業の書籍をむさぼり読みつつ、サービス業関連会社を興し、2018年に売却、その売却益を米国株を中心に運用し、経済的自由を獲得した。同スクールは、「投資家が推奨するお金のスクール」、「未経験から学べるお金のスクール」、「結果が見込めるお金のスクール」の3冠を取得(日本マーケティングリサーチ機構調べ)。2021年10月4日(証券投資の日)に「資産運用をしよう」という言葉をTik Tokで世界一広めてギネス認定される。YouTubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」を運営。著書に『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)がある。

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