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手取り年収440万円の40代男性、“FIRE達成”しても仕事を辞めない理由

SNSで「FIRE卒業」がトレンド入り…

FIRE FFCの受講生では、完全FIREを達成する資産を持っていても、多少の仕事を継続している方が80%くらい、まったく仕事をしていない方が20%くらいです。  巷ではFIREがブームになる一方で、SNSでは「FIRE卒業」という言葉もトレンド入りしました。  FIREを達成したものの、その後の生き方について教育を受けていないと、目標の資産額に到達した途端に仕事を辞めてしまい、相場が下落したタイミングで再就職する人もいらっしゃるそうです。  FIRE達成の資産額に到達したならば、「ライスワーク(生活のための仕事)」「ストレスがある仕事」は辞めてください。  その代わりに、「やりたい仕事」「楽しい仕事」「やり甲斐がある仕事」をしましょう。資産の含み益がじゅうぶんに乗り切るまでは、細々でいいので仕事は継続すること。  そうやって株式をホールドしているうちに、資産の含み益が増えたり、配当株の場合は増配によりインカムゲインの額が大きくなるので、徐々に仕事量を減らしていき、気がつけばまったく働かなくてもいい状態になります。  HさんもFIREできるポートフォリオが完成しましたが、会社は辞めずに今後数年は働くそうです。現在の目標は資産額1億円、その後は夫婦で海外移住も視野に入れているのだとか。

年間生活費300万円「固定費を抑えて貯蓄率を上げる」

 Hさん本人は、自分がうまくいった理由についてこう振り返ります。 「とにかく無駄なお金を使わなかったことです。地方住まいなので車は所有していますが、軽自動車に乗っていますし、趣味はバードウォッチング、ジョギング、海や山に遊びに行くことなので、お金はかかりません。  年間生活費は夫婦で300万円程度。固定費を抑えて貯蓄率を上げることが、その後の生活をイージーにさせるコツだと思いますね」  年間生活費300万円と聞くと、“贅沢ができなくてぜんぜん楽しそうじゃない!”と思う方もいるはずですが、けっしてHさん夫婦は我慢などしていません。趣味で毎日を楽しく過ごしているそうなので、これも1つの才能だと思います。
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「失敗しても修正すればいいだけ」
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金融・起業のマネースクール『Financial Free College』代表。SNSでは「ライオン兄さん」名義で活動。ネット関連会社などにて、8年間のサラリーマン勤務をするが独立。金融・起業の書籍をむさぼり読みつつ、サービス業関連会社を興し、2018年に売却、その売却益を米国株を中心に運用し、経済的自由を獲得した。同スクールは、「投資家が推奨するお金のスクール」、「未経験から学べるお金のスクール」、「結果が見込めるお金のスクール」の3冠を取得(日本マーケティングリサーチ機構調べ)。2021年10月4日(証券投資の日)に「資産運用をしよう」という言葉をTik Tokで世界一広めてギネス認定される。YouTubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」を運営。著書に『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)がある。

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