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初代『レイトン教授』がヒットした3つの理由。完全新作発表にSNSで歓喜の声が続々

(3)大泉洋さんと堀北真希さんの起用

レイトン教授と不思議な町

現在は『レイトン教授と不思議な町 EXHD for スマートフォン』としてiOS/AndroidでDL可能

 ご存知の通り、レイトン教授の声を担当しているのは俳優の大泉洋さん。そして、助手のルークは堀北真希さんでした。当時すでに映画やドラマでも活躍していたふたりの起用にはかなり驚いた覚えがあります。声優ではなく、ふたりを抜擢した理由をレベルファイブ社長の日野晃博さんはのちのインタビューで、話題作りや宣伝のためと語っていましたが、これまでの脳トレゲームにはなかった新鮮さとブランド性を発信することに成功したと言えます。  大泉洋さんと堀北真希さんのナチュラルな演技によって、完全にアニメのようなキャラにはならず、児童文学や少年冒険小説から抜け出してきたような素朴な温かみが主人公コンビから伝わってきました。これが絵のタッチやイギリスの田舎町という舞台、また「ナゾ」解き遊びというノスタルジーとマッチし、独自の世界観が完成していました。

『レイトン教授』復活で今後の展開は?

 国内外累計出荷本数1700万本以上という『レイトン教授』シリーズ。今回の新作『レイトン教授と蒸気の新世界』がどのような位置づけかはまだ発表されていませんが、ファンのひとりとして今後もコンスタントにシリーズが続くことを願っています。  少し作品の系統は違えど、『ルパン三世』のようにその時代や作り手の色を活かした『レイトン教授』が生まれても面白いかもしれません。それほどのポテンシャルを秘めたシリーズではないでしょうか。 <文/卯月 鮎>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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