更新日:2023年02月23日 15:12
エンタメ

上戸彩、出演作を選ぶにも家族会議「金八くらい没頭できる役ともまた出会いたい」

育児も一番だけど仕事も一番

――母親としての上戸さんも素敵ですが、俳優・上戸彩としての今の思いを聞かせてください。 子どもが生まれて、やっぱり子育てと両立できる作品を選んでしまっているところが今までありましたね。この役はちょっとオンオフのスイッチの切り替えが難しそうだな、とか、社会派の作品に出たい、重い役をやりたい、とか言ってるわりには、いざそういうオファーが来たときに度胸がないというか。自分の生活がついて行けない気がして。 子どもを預ける安心感も変わってきましたし、生活リズムも整ってきたので、そういうところに足を踏み入れてもいいのかなぁとは思ってます。でも、まだそういう話が来ると「無理!」って、私の度胸のなさが出てしまいます(笑)。自分が思う「女優」としてのイメージと、実際に来るオファーとのバランスって難しいですよね。 ――でも、俳優業はまだ続けたいですよね? もちろんですが、タイミングとご縁、ですよね。若い頃と比べて、現場がより「楽しい」と思えるようになりましたし、加えて「感謝」するようにもなりました。自分を選んでもらっているという現実と、安心して演技に集中できる一人の時間というものに感謝するようになりました。 ――タイミングが合えば、今までにない役が見れそうですか? そうですね。ちょっとお母さん休みます、ぐらいの(笑)。子どもの生活を中心に考えてしまうと現場の足を引っ張ってしまいそうで、それは現場に命をかけている人たちに失礼だと思うので、そういうところを考えると「あー、やっぱやめとこう」ってなっちゃうんですよね。 ――そういった悩みも含め、いいワークライフバランスだと思います。 そうですね。うちでは「家族打ち合わせ」をマメにやってますので。 ――それはどんな会議なんですか? 作品を選ぶにも、お話をいただいたときは家族みんなで話し合うんです。パパと叔母と友人と、生活を見てくれる人みんなと相談して決めるんです。 ――仕事にもキチンと向き合っているんですね。 育児も一番だけど仕事も一番だから、仕事に迷惑をかけない私生活にしなければいけなかったりもする。自分のなりたい女優像とかけ離れているかもしれませんけど、そこはやっぱり「出会い」と「運」ですよね。 ――『3年B組金八先生』第6シリーズ(2001年)の鶴本直から見守ってきた私たちとしては、まだまだ「俳優・上戸彩」を見たいです! ありがとうございます(笑)。「金八」くらい没頭できる役ともまた出会いたいですね。
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株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter

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