更新日:2023年03月05日 21:24
エンタメ

“トルコの東大”卒のトルコ出身お笑い芸人「憧れの存在はバカリズム」

とある企業の社内資料を日英翻訳する仕事

――会社員としてはどんな仕事をしているんですか? デミル:お笑い芸人だけでは就労ビザは下りないので、普通に会社員をやりながら働いています。仕事はとある企業の社内資料を日英翻訳しています。日本語はもともと大学が通訳・翻訳学専攻だったので、そこで学びました。あとは会議やプレゼン、入社オリエンテーションの通訳の仕事もやっています。いつか帰化できたらフリーターになる自由を手に入れてみたいですね(笑)。 ――芸人の仕事と会社の仕事をどう両立してますか? デミル:普通にサラリーマンみたいに月曜から金曜まで仕事ですが、ちょっと融通の利く会社で、自分のタスクさえこなしていれば、在宅勤務もOKですし、平日のライブでも夕方くらいだったら問題なく出させてもらえます。なので、K-PROの劇場がある西新宿に住んでて、その移動時間を最小に削っています。同僚のみなさんにも応援していただいて、たまにライブも見に来てくれます。上司や社長レベルの方にも気に入っていただいて、社内のイベントでMCをやらせてもらうこともあります。

ストローを咥えたまま注文したら怒られた

デミル――日本とトルコの文化的なギャップを感じたことはありますか? デミル:ついこの前も、先輩とお茶しに行ったときに、アイスコーヒーをテーブルに置いたままストローで飲みながら、店員さんに「もう1杯ください」って言うのを何も思わずにやってしまい、めちゃくちゃ注意されました。「ストローを咥えたままは失礼だ」と。 ――それはたしかに怒られそう。 デミル:あとは一番感じたのは、トルコの人ってボディタッチの国と思われるくらい触り合うんですね。友達とか男同士でも、ほっぺにチューとかするし、僕がかつていたトルコの会社も家族みたいなノリがあって、急に肩を揉んだり、肩組んで喜び合ったり、抱き合ったりとか普通にやっていました。ただ、今の会社で1回やらかしてしまって。何かいいことがあったとき、自分の顔を同僚の女性の腕に一瞬だけくっつけてしまったんです。めちゃくちゃドン引きされて、それ以来、誰にももう指1本も触れないようにしています。
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コンビ名の由来はトルコの神話「不死身の水」
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平成生まれのライター、編集者。ファミマ、ワークマンマニア。「日刊SPA!」「bizSPA!フレッシュ」などの媒体で執筆しています

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