更新日:2023年03月29日 15:34
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パチンコ店の広告規制緩和で‟晒し屋”は排除される? 規則改正に至るまでの背景を解説

晒し屋が急増した背景

   ほんの少しだけ内装を変更しただけで大々的にリニューアルと謳ってみたり。要は「ファンに何かあるんじゃないかと思わせればヨシ!」ということですが、ちょっとやりすぎちゃって行政から怒られたという話もしばしば。    怒られるだけならいいとしても、最悪営業停止や取り消し処分が下されるホールも実際にあっただけに、広告宣伝はより巧妙な方法へとシフトしていき、ここ最近では熱心なファンなら必ずチェックしているであろうSNSで出玉情報を淡々と報告している通称・晒し屋が最近の主流になっています。  

緩和を受けて出玉情報を出すホールも登場

   少し話は逸れましたが、要は広告宣伝を規制したところでホール側がやろうと思えばステマを請け負う代理店が存在したりする以上、いたちごっこが正直なところ。誠実な営業をしているホールの店長は、特にステマを苦々しく思っているようですが、それでも集客できればやったもの勝ち。    ホール団体側も当然ながらこのことは認識しており、より現状に即したルールにしたいという熱意から行政と折衝を続けて昨年12月の「ぱちんこ営業における広告及び宣伝の取り扱いについて」に落ち着いたのではないかと思われます。    今回の通達、業界の努力を認めるような表現になっているため、ほとんどの店長が「緩和された」という印象があるようです。ただ緩和といっても射幸心を煽らないという原則が大前提であり、「いつもより回ります」とか「高設定を使っています」といった、かつてのようなイベントはできません。でもあくまで事実である過去の出玉の表示が可能になり、早速店内に出玉をランキング形式で掲示しているホールもちらほらと見かけるようになっています。
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緩和されたが違反には行政指導も
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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