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パチンコ店の広告規制緩和で‟晒し屋”は排除される? 規則改正に至るまでの背景を解説

緩和されたが違反には行政指導も

   また「出ます」とは言わなくても、例えばグランドオープンした日をアピールすることも可能で、そこをいわゆる特定日にして集客に使うことだってできるようになりました。さらに通達を受けてホール団体が作成したガイドラインには、ステマについても対象とすると明記されています。    SNSを使ったステマ自体、現状はかなり‟濃いグレー”な状態なので、それを知った上で許容しているホールは今後もステマを使った営業を続ける可能性も高いです。しかし、ステマの主戦場となっているTwitterだけでなく、消費者庁もステマについては規制する流れである以上、いつまでも抜け穴を探して他を出し抜くことはできないはずです。かつてイベント全盛時代にイベント頼みの営業が功を奏して「強い」と言われたホールも、規制後はサッパリ……になったところも多く、前例を見れば早めに方針転換することをおすすめしたいものです。

ファンも悪質ホールを見極める機会に

   今回の、緩和の方向である通達の最後では「広告及び宣伝に関する取組」として、ホール団体での自主規制や違反が疑われるホールへの行政指導もはっきりと明文化されています。スマパチ・スマスロによって機械性能が向上し、広告宣伝も緩和されるなどいい方向へと動き出している今だからこそ、一部の悪質なホールや業者の存在はこの動きを逆行させて自らの首を絞めるようなもの。ファンとしてもそこはしっかり見極めるべきではないかと個人的には考えます。 文/キム・ラモーン
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
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