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2代目ゴールデンハインドが重賞制覇! 三冠馬コントレイルも2代目…。意外と多い「同名馬」にまつわる話

海外から来た同一馬名には「Ⅱ=セカンド」がつく

 最後は少し余談になりますが、例えば日本で走った馬と同じ名前の馬が海外から輸入されてくるケースがあります。その場合は、馬名のあとに「Ⅱ」=セカンド、がつくことになります。初代NHKマイルC勝ち馬・タイキフォーチュンの父は「シアトルダンサーⅡ」でしたが、これは同年に生まれたシアトルダンサーという馬がすでに国内にいたために、このような表記になっています。  最近だと、アルデバランⅡやクリエイターⅡという種牡馬がいるのも同様の理由です。今年の皐月賞で3着と好走し、日本ダービーでも注目を集めるファントムシーフの母も、ルパンⅡ。こちらもルパンという同名馬が既に国内に存在したためです。

キズナがキズナの子を産んだ!?

 また、2013年の日本ダービー馬で種牡馬としても活躍するキズナにも、フランスから輸入されてきた同名の繁殖牝馬「Kizuna」がいます。こちらも既に日本にキズナがいたために、キズナⅡとなっています。  ちなみに、この話には続きがあります。この繁殖牝馬のキズナⅡがなんと、2020年にキズナ産駒を生んで既にデビューをしているのです。父キズナ、母キズナⅡという世にも珍しい父も母も同名の馬。名前はキズナキズナでも、ダブルキズナでも、キズナサードでもなく、オールアイズオン。現在蛯名正義厩舎に所属しており、初勝利を目指して奮闘中です。 文/TARO
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。
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