一度水商売を経験すると異性に対する目が変わり、金銭感覚も狂い、一般的な幸せを掴めなくなるなど、デメリットばかりが強調される。ただ、セクシー女優の“寿退社”は意外にも多い。その後は表から身を引き、第二の人生をパートナーと共に歩んでいく。 　ここだけの話完全引退をしておらずとも、結婚や出産をしている元女優も少なくはないとか。みんなにはナイショで奥さんやお母さんの顔を持ち、プライベートで温かい家庭を築く話もよく耳にする。 　世間の人々が言うように、ビデオに出た過去は消えない。けれどもその過去を重く背負い込む必要はないと思う。きっとこう考えるのは私が当事者だからだろうけど、水商売と不幸ルートは決して直結せず、女優だったから幸せになってはいけないなんてルールなど存在しない。 　人間誰しも幸せを掴む権利を持っている。温かい家庭を築いているのはとても喜ばしいことであり、祝福すべき卒業の仕方なのだ。 　タレント活動の継続や寿退社と同じくらい多いのが、風俗やキャバクラ嬢への転向。特に風俗は元セクシー女優の肩書きがプラスの方向へ作用するため、当時と同じ芸名のまま勤務する女性も少なくない。 「元女優」を一切隠さないのであれば、既存ファンの来店が見込めるため集客に期待ができる。男性としても憧れの“推し”を独占できると思えば、少し無理をしてでもお金を出すだろう。肩書きを上手に使えば、あっという間にお店の看板にのぼり詰めることだって可能。人によっては現役時代よりも大きな稼ぎを生み出せる。