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16歳で東大に合格した男が考える「成功する人の特徴」。的外れなところで頑張ることに意味はない

努力で才能を活かし、運を増やす

報われる努力のおかげで、会社を創業し伊藤忠から出資を受けられた筆者

報われる努力のおかげで、会社を創業し伊藤忠から出資を受けられた筆者

 努力とは、生まれ持つ「才能」を活かす力と、「運」に遭遇する回数を増やす力の2つからなる。才能を活かすには「希少価値の創出」と「収益化」が必要で、運を増やすには「アイデア構想」と「他者との関係構築」と「資本」が必要だ。  才能の凄さと評価は比例しないから、希少無価値ではなく希少価値を追求し、2年以内の短期間で評価されやすい能力を備えておこう。そこで重要なのが、事業化やキャリアアップ(転職・副業)を通じた、希少価値の事業化という視点。  希少価値を追求すると、最初は無視されやすいが、どんなに無様でも滑稽でも耐え抜くべきだ。努力で自分の価値を証明し、成功事例さえ作ってしまえば、どうせ周囲はすぐに手のひらを返すから。  努力できないのは志、より端的に言うと「強欲さ」がないから。人間は「自分の希少価値で勝ちたい!絶対に負けたくない!」という「強欲さ」があれば否応なく努力する。最初から「自分には無理」と決めつけて、挑戦しないヤツに成功する資格はないだろう。覚悟が決まれば、迷いは晴れる。 「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!!」――鴨川源二(漫画『はじめの一歩』登場人物)  成功は「アイデア」と「人」と「お金」から来る。そう、実は運が訪れる回数は完全にランダムではなく、この3つの努力次第で増やせるのだ。だから本筋以外のことはすべて荒立てず、なるべく穏便に済ませつつ、成功に向けた努力だけを続けよう。  普段から新鮮かつ有意義な読書と体験をすることで、幅広く多角的な視座を養い、それを踏まえて数多くの創造的なアイデアを構想しておく。常日頃、自分の成功に少しでも寄与しそうな人と関係構築し、種を蒔いておく。最も優先順位は低いが、できれば何かを開始するためのお金も確保しておく。そうすれば、迷信的ではなく科学的に、運は引き寄せられる。  運を活かして、成功を掴むための方法は以上である。報われる努力をするか否かは、あなた次第。結果で後悔はしても、生き様で後悔はするな! 「努力せずに何かできるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです」――イチロー(元プロ野球選手) 文・写真/東大AI博士・カリス
1993年、韓国生まれ。16歳で東京大学に合格。日本政府から天才認定(学生としては初めて、研究業績だけで永住権を取得)を受ける。博士(情報理工学/東京大学)。英・ケンブリッジ大学/独・ミュンヘン工科大学/伊・ミラノビコッカ大学で訪問研究。⽇本トップレベルの医療AI研究者であり、「みんな健康かつ笑顔で暮らせる社会」を実現すべく、医用画像データプラットフォームを手がけるCallisto株式会社を創業。YouTubeチャンネル『カリス 東大AI博士』にて、科学的勉強法・科学的思考法・AIなどについて配信中

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