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今年こそ「青葉賞馬制覇の悲願」は叶うのか。スキルヴィングが日本ダービーで超えなくてはいけない壁

今年の青葉賞はスキルヴィングが優勝

競馬

今年の青葉賞を制したスキルヴィング。これでデビュー2戦目から3連勝となった 
写真/橋本健

 今年もいよいよ競馬の祭典、日本ダービーが迫ってきました。注目はなんといっても無敗の皐月賞馬・ソールオリエンスの2冠達成なるか……ですが、もう1頭注目すべき馬がいます。  その馬は、スキルヴィング。デビュー戦こそ2着に敗れたものの、2戦目から3連勝、勢いそのままに本番に挑むダービー候補の1頭です。もっとも、スキルヴィングが日本ダービーを制するには超えるべき壁があります。それは、青葉賞組であること。  青葉賞といえば、日本ダービーと同じ東京芝2400mで行われるトライアルレースで、重賞昇格から30回を数える伝統のレース。しかしながら、1頭たりとも青葉賞から日本ダービー馬は誕生していないのです。  そこで今回は、改めて青葉賞組のダービー挑戦の歴史を振り返るとともに、今年の勝ち馬スキルヴィングの悲願達成なるのかを探ってみたいと思います。

勝ち切れないながらもあと一歩の2着は多数

 青葉賞組が日本ダービーを勝てていないとはいえ、実は2着好走は多くあります。青葉賞が重賞昇格を果たした1994年以降に限っても、その数はなんと6度。どんな競技にもシルバーコレクターはいるものですが、日本ダービーにおいての青葉賞組はまさにそうかもしれません。  重賞昇格後最初に好走したのは1994年、昇格直後の勝ち馬、エアダブリンでした。エアダブリンは岡部幸雄騎手を背に本番に挑みますが、この年はさすがに相手が悪かった。なにしろ勝ったのは後の3冠馬ナリタブライアン。5馬身差の大敗もやむを得えず、むしろ重賞昇格後すぐに2着に入ったことで、青葉賞馬が日本ダービーを制するのも時間の問題かと思われました。  しかし、このあとしばらくは不振続き。次に2着好走する馬が出現したのは21世紀になってからでした。
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