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今年こそ「青葉賞馬制覇の悲願」は叶うのか。スキルヴィングが日本ダービーで超えなくてはいけない壁

ローテも勝ちっぷりも余力があるのはプラス材料

 では、今年のスキルヴィングはどうでしょうか? 青葉賞組がなかなか勝てない要因のひとつとして、皐月賞組と比べてタフなローテーションが挙げられます。ただ、その点スキルヴィングは、前走のゆりかもめ賞から約3カ月の間隔をとって勝ち切れたことは大きいかもしれません。これは過去の青葉賞勝ち馬の中でも2番目に長いブランクでの勝利であり、最長ブランクだったワンダフルタウンは年明け初戦で逆に反動が出てしまった可能性がありますが、スキルヴィングはその点でもほど良いレース間隔でしょう。  また、レースぶりも余力十分。直線激しく追われることなく抜け出し、ゴール前は半馬身差でもまだまだ余裕綽々に見えました。むしろ本番に向けておつりを残していたように思えます。

ルメール騎手が「選んだ」からこそ今年は怖い

 余力を残したというのは決して思い込みではなく、騎手の選択からも伺えます。今回スキルヴィングには引き続きルメール騎手が騎乗しますが、ルメール騎手にはファントムシーフという、皐月賞3着馬もいました。当然そちらに乗る選択もあったとは思うのですが、最終的に選んだのはスキルヴィング。おそらく青葉賞で本番への権利を取れたらこちらに乗ると決めていた、それだけ素質を見込んでいるのではないでしょうか。  これが並のジョッキーならともかく、ルメール騎手は近年のダービーにおいて最も買えるジョッキーのひとり。過去10年でみても、7回出走し4回3着以内の好走。しかも1番人気馬には一度も騎乗していない中での好成績です。  以上を踏まえると、今年はルメール騎手&スキルヴィングのコンビが、もしかすると「青葉賞の呪縛」を解くかもしれません。 文/TARO
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