更新日:2024年07月30日 14:36
仕事

“もう一人のオオタニサン”は「弱小野球部から世界へ」。数奇なキャリアを追う

現在はクロアチア料理店を経営

大谷尚輝

店でクロアチア風カレーを作る大谷さん

そして、今年2月。東京・調布で、愛するカルロヴァツの名前を冠した「クロアチア風カレー&Bar Karlovac」をオープンさせた。 「野球が僕の人生を変えてくれた。周囲から『そんなことをして何になるの?』『頭がおかしくなったの?』と言われることもあったけど、次に何が起こるか分からない9年間で、ものすごく視野が広がりました。国によってはマイナースポーツでも、野球を愛している人が世界中にいる。それを肌で知ることができたし、挑戦というお金では買えない体験をすることができました」 現在、店には、クロアチアの国民的調味料「ベゲタ」で仕上げたマイルドなカレーに舌鼓を打つお客さんだけでなく、大谷さんの異色の経歴に興味を持つ野球ファンや、ヨーロッパ挑戦を相談する野球選手も来店。大谷さん自身も岡島秀樹さんの草野球チームに参加するなど、今も野球に囲まれた日々を送っている。 <取材・文・撮影/中野龍>
1980年東京生まれ。毎日新聞「キャンパる」学生記者、化学工業日報記者などを経てフリーランス。通信社で俳優インタビューを担当するほか、ウェブメディア、週刊誌等に寄稿
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