仕事

寿司職人「海外での時給は日本の2.5倍」。海外移住を希望する若者が続出するワケ

国内外に羽ばたく卒業生の就職事情

東京すしアカデミー

(東京すしアカデミー提供)

――「集中特訓コース」「寿司職人養成コース」「週末特訓コース」「English Course」などが選択できますが、どのコースを選ぶ生徒が多い印象ですか?また、それぞれどのような目的で入学する生徒が多いのでしょうか? 鈴木:2か月の集中特訓コースの受講生が一番多いです。6か月の寿司職人養成コースは、扱う魚の種類も多く、また、和食の技術も学べます。週末特訓コースは2か月制の集中特訓コースと同様の内容を週1回、11か月かけてじっくりと学べるので、仕事を続けながら受講することができます。  受講生のみなさんの目的がコースごとに違うわけではなく、通いやすいスタイルに合わせてお選びいただいております。目的は海外移住もありますし、独立開業や、転職、趣味として学ぶ方もいらっしゃいます。

カナダ、オーストラリアへの移住は多い

――卒業生の就職先はどの国が多いのでしょうか? 鈴木:カナダや、オーストラリアへ移住される方は多いです。これらの国は多様な労働力を求めていて、外国人労働者の受け入れに寛容な政策を採用しています。海外で働くための就労ビザを取得するには飲食業界での実務経験が最低2年は必要になってきますので、経験のない方は国内でしばらく修行されてからチャレンジされる方が多いです。若い方ですとワーホリを活用して直ぐに行く方もいらっしゃいます。 ――就職はどのような形で決まるケースが多いのでしょうか? 鈴木:さまざまです。弊社が運営する求人サイトからマッチングされるケースだったり、卒業生のネットワークがあるのでそこからお話が決まることもあれば、ご自身で見つけるパターンもあります。また、卒業後すぐに独立する方もいらっしゃいます。  客単価1万円のおまかせコースの店を大繁盛させている方もいますし、昨今では店舗を持たない業態を選ぶ方も増えています。寿司の握り体験の教室を運営している方や、お客様の家に伺って寿司を握る出張専門の寿司屋をやっている方。デリバリー専門の店をやっている方などさまざまです。これらの業態のメリットは何と言っても家賃(固定費)を抑えられる点にあります。
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日本並みの高級すし店があちこちに
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医療従事者として都内総合病院に勤務していたが、もともと興味のあったWebライティング業界に思い切って転身。大手メディアと業務委託契約を結び、時事ネタ・取材をメインに記事を執筆。中には450万PVを達成した記事も。ちなみに国内外問わず旅行が趣味で、アメリカ・オーストラリアで生活をした経験もあるバイリンガル。現在、海外移住計画中
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