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「パチンコ業界の衰退」が浮き彫りになったG7広島サミット

全国から2万4000人の警察官が動員されたG7広島サミット

パチンコ

写真はイメージです(以下同)

 先ごろ開催されたG7広島サミット。その成果については門外漢なのでここでは触れませんが……とは言いつつも、率直な意見として「戦争は早く終わってほしいものですね」と。パチンコ・パチスロを含め、娯楽をお気楽に楽しめるのも平穏な日常あってこそなので……。と、世界情勢はさておき、パチンコ・パチスロ業界にとってサミットのような国内で開催される世界的な重要イベントは、決して他人事ではなかったりしました。  今回のサミットの直前には首相の演説会場で爆発物騒ぎがありましたが、世界中から要人が集まるような国際的イベントが行われる場合には、治安維持活動の重要性がいつも以上に高まります。特に警備を取り仕切る警察関係にとっては決してミスは許されず、広島サミットにおける警備体制は最大約2万4000人態勢だったと発表されました。  これは前回、日本で開催された2016年伊勢志摩サミットの約2万3000人を上回るもの。国内外問わずテロの脅威は年々高まっているだけに増員されるのは必然ですし、何事もなく終わって警察関係者は胸をなで下ろしているのではないかなと推測されます。

警察の負担を減らすため「新台入替の自粛」が慣例化

 これだけの人数を警備要員へと振り分けるとすれば、警察行政の負担はかなりのものであるのは間違いありません。日本全国の警察官の数は約26万人(※5年前とちょっと古いデータですが……)。とすると、サミットの警備には1割近い数の警察官が動員されているわけで、だからといって事故や事件など日常的な事案への対応も疎かにはできません。必然的に急を要さないものは後回しにしたいとなるでしょうし、そのひとつといえるのがホールの新台入替だったりします。  毎週のように行われている新台入替は、「動かなくなった=稼がなくなった台」を外して、稼働してくれるであろう新機種を導入するというホールにとっては利益率向上の手段であり、ファンにとっては新機種を打つという楽しみのひとつなわけです。  ちょっと話は逸れましたが、新台入替に必要不可欠なのが警察による検査。「さつけん」なんて略して呼ばれたりしますが、新台を設置するには公安委員会の認可が必要で、主に保安関係部署(※旧生活安全部署)から担当の警察官がホールに出向いて、型式や製造番号をチェックすることになっています。
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新台入替で警察が行う検査の内容は…
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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