ニュース

「パチンコ業界の衰退」が浮き彫りになったG7広島サミット

今回のサミットでは広島ですら新台入替の自粛はなし

パチンコ 不要不急ではない新台入替ですから、こういった措置をとることは理解できますし、新台を売る側のメーカーサイドも目玉となる新機種を自粛期間の前後の導入にするなど協力していました。ただ今回の広島サミットにおいては、まったくこのような入れ替え自粛がなかったのであります。警備体制は前回の伊勢志摩サミット以上にもかかわらず……です。  その理由をいろいろと探ってみましたが、ホール関係者は「要請がなかったから」と一蹴。ましてやサミット開催地の広島のホールでさえ、ホールのホームページなどで調べてみたところ新台入替は平常運行。もはやそんなことを言ってる場合ではない、とにかく目先を変えて客を呼ぶしかないというのが本音なんでしょう。

行政の負担にならないホール軒数に激減

 ただ警察側があまりに負担になるようであれば、きっとそれとなく協力してくれないかとなったはず。でも伊勢志摩サミットの頃のホール軒数は約1万軒あったものが、今は約7000軒と驚くほど数を減らしています。もはや新台入替において、行政はそれほど負担を感じていないのが現実なのでしょうか。  コロナ禍で入れ替えに伴う検査も、担当が出向くことなく書類を提出すればOKになったという話もありますが、やはりこんなところにも業界の凋落を感じざるを得ません。入れ替え自粛で業界が大騒ぎしていた頃に懐かしささえ覚えてしまいますが、このまま大金を使って新台入替を粛々と続けつつ、ファン人口も業界規模も縮小していくのか。そして入れ替えが止まったホールから退場していく、そんな状況は今後も続いていくことになりそうです。 文/キム・ラモーン
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
1
2
3
勝SPA! 
おすすめ記事