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シュミット・ダニエルのプレーに見る、安定感の正体。良いGK=派手なセーブを見せるGKとは限らない

日本代表GKレギュラー争いの行方は?

もちろん、GKの仕事はシュートを止めることだけではない。コーチングによるDF陣の統率、ハイラインの裏のスペースのカバー、自陣からのビルドアップやカウンターに繋げるスロー・キックなど、現代のGKの役割は多岐に渡る。だが、唯一手を使えるポジションである以上、対シュートやクロスボール対応のクオリティが一番に求められることに変わりはない。その場面において安定して同じクオリティを発揮できるシュミットは、森保監督から見ても計算しやすいGKと言えるだろう。 この記事を上げた6月20日の試合には中村航輔が先発する可能性も高い。ポルトガル1部でハイパフォーマンスを続けており、森保監督も実戦で中村を試したいはずだ。その際、シュミットと同程度かもしくはそれ以上の安定感を発揮できるか否かは、一つの評価基準となるだろう。 良いGK=派手なセーブを見せるGKと思われがちだが、必ずしもそうとは限らない。それぞれスタイルも異なるなか、どの選手が代表守護神の座を手に入れるのか。今夜のペルー戦も含め、引き続き注目して見ていきたい。 取材・文/福田 悠 写真/藤田真郷
フリーライターとして雑誌、Webメディアに寄稿。サッカー、フットサル、芸能を中心に執筆する傍ら、MC業もこなす。2020年からABEMA Fリーグ中継(フットサル)の実況も務め、毎シーズン50試合以上を担当。2022年からはJ3·SC相模原のスタジアムMCも務めている。自身もフットサルの現役競技者で、東京都フットサルリーグ1部DREAM futsal parkでゴレイロとしてプレー(@yu_fukuda1129
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