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演者として、作家として。あいみょんが二つの顔で節目の紅白へ

第72回NHK紅白歌合戦リハーサル2日目。この日最初に登場したのが、自身3度目の出場となるあいみょんだ。ドラマ主題歌ともなった『愛を知るまでは』をバンド形式で披露。「楽しみながらいいリハーサルができた」と手応えを語り、「今年はあまり両親にも会えていなかったので、こういう場で家族に恩返し・親孝行できるのが嬉しい」と笑顔を浮かべた。 今年1年を漢字で表すと「弾」だったというあいみょん。「AIMYON弾き語りTOUR2021」で全国17公演を行うなど、コロナ禍の制限もあるなか精力的に活動した1年となった。 「お陰様で(コロナ禍でも)何も変わらずに音楽を続けられました。新曲も出しつつ、ツアーではファンのみんなにも会えましたし、相変わらず音楽ができた1年やったなと思っています」 今年最後の演奏となる紅白でも、トレードマークのアコースティックギターを掻き鳴らす。バンド形式ではあるが、そのなかでもあいみょんの力強いストロークは埋もれず。GIBSON J-45のジャキジャキとしたサウンドがアクセントとなって彼女らしさを形成する。

作詞・作曲を手がけたDISH//の紅白初出場

『愛を知るまでは』が生まれたのは今から4年ほど前、メジャーデビューから間もない頃だったそうだが、今回の紅白では同時期に自身が作詞・作曲を手掛けた『猫』を引っ提げ、DISH//が初出場を果たす。 「(初出場を知った時は)嬉しかったですね。あいみょんチームとしてもDISH//が紅白決まるかどうかというのは、自分自身が選んでいただけるかというのと同じくらいソワソワしていたので。私たちのスタッフのなかでもお祝いムードでした。大事に大事にこの3、4年彼らが歌ってくれて、紅白まで『猫』という楽曲を持ってきてくれたと思うので。イチ作家の立場として嬉しいですし、作家として初めての紅白と言ってもいいのかなと思います」 報道陣から“作家として彼らにぜひエールを”と求められ、「しっかり緊張して、その緊張も楽しんで、精一杯歌ってもらえたらなと思います」と言葉を送ったあいみょん。演者と作家という二つの顔で臨む、節目の紅白となりそうだ。 取材・文/福田 悠
フリーライターとして雑誌、Webメディアに寄稿。サッカー、フットサル、芸能を中心に執筆する傍ら、MC業もこなす。2020年からABEMA Fリーグ中継(フットサル)の実況も務め、毎シーズン50試合以上を担当。2022年からはJ3·SC相模原のスタジアムMCも務めている。自身もフットサルの現役競技者で、東京都フットサルリーグ1部DREAM futsal parkでゴレイロとしてプレー(@yu_fukuda1129
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