そこで、今後のインフルエンサーマーケティングで重要になってくるのが、ファン以外の方にも買ってもらえるようにする販売の仕組みだ。 ひとつ、インフルエンサーの中でも自身のプロデュース商品がヒットしている例を紹介しよう。 それが、元HKT48のメンバーで、タレントの指原莉乃さんがプロデュースするカラーコンタクトTOPARDS（トパーズ）と、コスメブランドのririmew（リリミュー）だ。両者の売上を予測してみよう。 Amazonと楽天で「TOPARDS」と検索すると、Amazonは1,000件以上、楽天は10,000件以上のレビューがついている。つまり、TOPARDSは楽天の方で圧倒的に売れている商品だ。 仮に商品売上の10％がAmazonによるものだとすれば（これでも少なく見積もっている）、年間約10億円の売り上げになっていると予測できる（筆者調べ）。 つまり、TOPARDSはインフルエンサープロデュース商品の中でも大ヒット商品になっているのだ。 さらに調べると、指原さんプロデュースの商品は本人所属の太田プロ、ツインプラネット（芸能事務所）と化粧品メーカーのコージー本舗の三者がかかわっているようなので、指原さんの取り分は利益のすべてではないことが伺える。 インフルエンサープロデュース商品は、売上や利益連動で彼らに入る報酬の契約をまくことが一般的だ。これにより、メーカー側も開発時にリスクを負わず商品開発時にコストがかかることを避けられる。